arrogance
中山史花
arrogance
先生、それは造花なのです。心音が日ざしに融ける春の往診
約束をもらえば小鳥が手のひらでふるえるときの巨人のここち
期待するほうが正しいと言ってよ祈りは浅瀬のこなごなの蝶
いつか木馬も火になることを何周目の夕暮れのそばで思い知ったの
わたしも普通の人だからね、落ちぶれていくあなたからどこで目を逸らせば
人魚ならもっとやさしく抱けていたその声をまどろみに握って
慢心 もうろうと樹氷になって同じ場所には立てないことを
欄干に雪 天国は思うより近い? 濡らした切手の街で
騙し絵の中で暮らしているようにきみの言葉はいつもねじれる
たいせつにする、という抽象 音楽はずっときれいな約束だった
arrogance 中山史花 @escape1224wa
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