第2話:猫吸いの祈り
「行かないで 君の匂いを 吸ってたい」
ふいに、誰かの気配が抜けていく。
気づかないふりをして、ただその匂いだけを吸っていたくなる。
猫のぬくもりなんて知らないのに、
どうしてこんなに、行かないでって思ってしまうんだろう。
撫でられなかった猫の記憶が、今日も私を撫でてくる。
── にゃーちゃんのZP句録より
にゃーちゃん句録 ふざけ千 @fuzake-chi
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