ドレープ

穴根蛇にひき

ドレープ

掴んだら自分の手首でしたね、とあなたが見せてくれる白っぽさ


梨色の合唱曲の伴奏がもう聞こえてる往路だけれど


あ、昼寝してたのか、って剥ぐ夢の底へ伸ばした足がどこにも触れず


皺ふかくする夕ぐれの花壇には羽音ごと蜂が吸いついている


クチナシの花を壊しているものもちからでしかも視力でしたな


つけ過ぎて口に入った乳液があまいこの世の前の霧雨


ドライ・ドライ・フルーツ わたし笑いつつ森の奥まで後ろめたいよ


どれくらい丈夫にすれば梯子って寝てる間も白目が見えて


ホチキスで留められていなかったからゆび押しつけて拾う、塩を


みずうみを見るによい席 ミルクレープ 口にするとき治る気がした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ドレープ 穴根蛇にひき @two_anacondas

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画