初投稿おめでとうございます。 若者は自分を明確に再定義するような無茶をしてしまいます。終ぞ果たせぬものですが、それに挑む気骨と挫折の経験だけは大切なのかもしれません。折り合いの形を探し、苦しみ、納得できない現実に僅かな希望を探し出す。そんな誰もが過ごすことになる、劇的でなくとも確かに熱のある青春。自己受容への道のり。文学が長年悩んでいる課題に対するアンサーの一つが、この主人公の姿に表れているとも思えます。 作者の鋭く優しい眼差しを感じられる一作です。
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