カタカナの疎水性

バイエルの進みでマウント取っていたあの子の音色みたいな粉雪

アマテラス粒子をほんの１グラム生徒手帳に忍ばせている

アイハブコントロール、春　都会までコントロールド・デリバリー、夏

ジュブナイル的な名前だけ連れて行きハチ公前でそっと放した

ユリウスとグレゴリオ暦の狭間にて「タヨーセイ」と鳴く背黄青鸚哥（セキセイインコ）

唇の輝きみたいな嘘だった　夜道にはファミレス煌々と

明け方に星占いをそっと食む　蟹と蠍とオランデーズソース

「テルペンの匂いがするね」君のせいでわたしは森になってしまう

アルテミス計画という音の粒　夜空に焚べて君を恨んだ

開示請求すら知らぬ右乳房　吸われゆくアカシックレコード