隴西
隴西 その1
竇融が読み終わると、河西の
馬援が馬上の人となれば、来歙も
続けたる馬援、口を
並びたる馬上の来歙、膝をぽんぽんと叩いて、それを止めて曰く「殆ど非が無いとおっしゃられるが、非があるとすれば
馬援苦笑して曰く「問われた故に答えん、
馬援言うに、先ず、劉秀の政、仁政である。しかし万民にとっての話であり、郡太守、国相、州牧に対しては厳罰であり、些細なことや連座で役職が免じられる。近頃、郡民に
来歙は馬援が劉秀に
馬援、来歙が黙っていると、今上だけでなく臣下についても論評し始める。
馮異は皇帝から離れて三年近くなる故に、自ら
劉秀、これに詔して報じて曰く「将軍の国家に
劉秀と馮異、それに来歙、常に間者によって長安以西の動静を窺えば、馮異が失脚して喜ぶは公孫述か或いは隗囂か、中央に近い所からの噂となれば、恐らくは隗囂の画策する所と察する。馬上の馬援、目を見開き視線を真前に向ければ、来歙、気付いたなと思い、間者の存在をそれ以上詮索させぬため、話を続けさせようと曰く「なるほど、征西大将軍は謙遜吏士でございましたな。他の将は如何に」
馬援、強張った顔を弛めて、論評を続ける。
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望蜀 光武帝中興記 河野 行成 @kouzeikouno
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