竜田ひめ
みぃ
秋司る
木立を抜けて吹く風は
茜色に染まる空気を運ぶ
耳を澄ませば
鈴虫たちの合唱が聞こえてくる
それはまるで秋の訪れを告げる賛歌
木々は静かに身をまかせ
一枚、また一枚と
紅や黄金の衣を脱いでいく
陽の光は柔らかな金色の粉となり
あたりを優しく包み込む
ああ、秋の女神よ
あなたは静寂と豊穣を携え
この世界に穏やかな恵みをもたらせる
🤫
今 ボクは秋の入り口にいるんだ
しずかに やさしく
おでむかえをしようと
夏の終わりを
ひのひかりは
伝えようとしている
トチノキの 枝葉の隙間から
吹いてくるのは
紛れもなく
夏仕様のフル装備を
脱げる時が
くるね
竜田ひめ みぃ @miwa-masa
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