第13話
SFX:〈玄関のドアを静かに開ける“スッ”〉
結(右耳):外、涼しい。空は薄い灰色。6時42分。歩幅は小さく、呼吸は大きく。
SFX:〈廊下の足音“と、と”〉
結(左耳):エレベータは使わない。今日は階段。足音を吸い込むように下りる。
SFX:〈自転車のベルが遠くで“チリン”〉
結(中距離):角を曲がって、右。信号まで三十歩。……青。
SFX:〈交差点を渡る靴底のリズム“ととと”〉
結(右耳):ね、朝の音って、街の背中を撫でる。
SFX:〈駅前のベンチ“きい”〉
結(左耳):ここで一分だけ、耳のストレッチ。耳たぶを挟んで、下へ三ミリ。……戻す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます