「おはよう」

幾つ自分は願ったことを叶えられたのだろうか。幾つ願わなくて済んだんだろう。

いつものご飯といつもの飲み物。口に運ぶたびになにも感じず美味しいと思い込むだけの日常に嫌気がこみ上げることもなくなった。

溶け込む悩みは悩みのまま消化されずに泡のように弾け、またその欠片で悩みが生じる。

自分の身体のラインさえも忘れてしまって、服にも悩むことなく同じようなモノを手に取るようになった。

変わりはしないのに変わっていっている周りに羨ましいとも思わなくなってしまった。ああ、きっと、自分はこのままだ。と、どこかで踏んでいる。

朝起きてしんどく感じつつ変わりないルーティンをこなすだけの自分には部屋の隅に溜まった埃なんぞもう見てもなかった。

ふ、と襲われる孤独にも随分慣れてしまったようで何もなかったように過ごせるようになった自分の欲求に従順にもなれずにいる。

話す人も話す内容も似たようなもので、最近はめっきり興味も示すことを諦めてしまった。

自分はどこまで生きていられるのかも、死ぬ理由だけを考えていて、結局生きることを選択していくことにも呆れが舞い込むこともなくなった。

自分は最後に願ったことさえも忘れて毎日をのうのうと生きていく。

思い出せば自分は今の自分の状況に耐えられないと悟っているから。

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胸の内側 紺碧 @tkkkkm_o

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