夢の中

眠る前にいつものように少しだけ答えのない問をかけてしまう。ぐるぐる何も生まれないそれをずっと探してしまう癖がついてしまった。癖なのか、ただ眠るまでの一時的な思考回路なのか、暇だから弄ぶのか。ただ答えなんて一度もでなかった。

眠れるように、と音をかけるが集中して聞けるのは数分程度。なんでこんな風になってでも、この先をこの前を思い悩んでは世界が落ちいていく。何にも感じない無になりたいとさえ思う。誰からの記憶からも抹消されたっていいとさえ思うほどにはもう、駄目なのかもしれない。

掛け布団を鬱陶しいしく感じるようになりながらも寝ようと踏ん張る。起き上がって白湯でも飲んでリラックスすべきか、なんて悩んでる時点しないのは明白だった。

じゃあ孤城で生きていくしかない。誰かに話せればと思えば思うほど、その「誰か」が思い付かない。

私は独りぼっちなのかもしれない。あの日笑っていたのは本当で、怒っていたのも私だ。だけど、ドロリとした布団の中から助けてくれる人が居るのかさえも定かじゃない。ましてや、声も出せない。

いつも私はそうなのもしれない。この前もこの先もずっと。

ああ、笑けちゃうな。何か自分の中で欠落していった音が聞こえた。

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