高邑(こうゆう)
高邑 その1
更に劉秀、
また劉秀曰く「我も諸将に告げることあり。
諸将、これを
この時、
劉秀、驚いて曰く「
馬武、一瞬詰まるが慌てず
劉秀、苦虫を
劉秀、全軍に命じて薊に還る。
薊に戻れば、
劉秀の臣下が主上に即位を促していた頃、
公孫述返して曰く「帝王には天命有り、吾何ぞこれに当たるに足ろうか」
李熊曰く「天命は常に変わり行き、人民は能有る者に与すると。能者これに当たるなり。王、何をか疑われん」
公孫述、しばし考えてみようとする。その
うなされて目が覚めれば、傍に心配した妻がいるゆえ言いて曰く「夢を見た。人が出てきて八ム子系、十二を期と為すという」
公孫述、妻の手を取り、掌に指で字を書いて曰く「つまり公孫、十二年という。
妻は答えて曰く「
四月、公孫述、遂に自ら立って天子と為り、国の名を
されど劉秀、復た許さずに曰く「我に天子の徳なし、天子の能なし。我をして天を恥ずかしむ
これは危うしと見た一人は
朱祐、呉漢が何を考えたか
呉漢
朱祐笑いて曰く「図讖を判じるのを楽しむ。故に、図讖とあれば、それが何を言おうが、それを怒らず。その図讖を
そこで、朱祐にこりと笑って呉漢に曰く「我復た昔、今の
これには呉漢も驚いて問いて曰く「真なりや」
朱祐笑いを
朱祐が笑ってしまえば、呉漢にはさほど面白いとは思えぬ。寧ろ、馬鹿にしていた図讖が真かも知れないと背筋が寒くなった程である。それを感じて朱祐、咳をして顔をいつもの
呉漢答えて「知らぬが、我に聞かせたき事なるか」
朱祐
呉漢、血の巡り良ければ、朱祐が何を言おうとするか理解して、曰く「劉歆、大王の名の載る図讖を作って、素知らぬ振りで、後で改名せるか」
朱祐答えて曰く「今となっては知り得るべからず。然るに、大王の名の載る図讖は数多く残らん。祐が前将軍に檄を送ろう。大王を帝と為す讖文を知らんか、と」
呉漢も頷いて曰く「我らも手分けして探させるべし。大王を怒らせず、天子に上るべしと訴える手立てとして」
朱祐も黙って頷くのみ。
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