第17話 beyond glory
ナーヴェストとクロは天の策にハマった。
時空移動装置を使いある場所へと転移されていた
「…っ!!クロ!離すんじゃないぞ!」
ナーヴェストとクロは時空移動装置の中。グネグネした柄のような壁のような言葉に説明できない場所にいた。
ある光る場所へと体が吸い寄せられている
「クッソ!!」
光る場所へと到達した。果たしてどこへ辿り着くのか
地獄か、はたまた天国か。言葉にも言い表せないような場所なのか
ナーヴェストとクロの視界が白く輝き目が開けなくなる。
「!!!!クロ、手を離すなよ!」
「うん!!!!」
クロとナーヴェストは強く手を握りしめ、光の先へと辿り着いた。
………そこは
「……!え?シェルターの中か?」
そこは見慣れた場所だった、地球。現シェルターのある場所に飛ばされたようだった
「洋風な建物だな、海外のどこかに飛ばして時間を稼ぐつもりなのか?」
そうは言ってもナーヴェストが機神化していることは六連から伝わっているのでは?
仮に伝わっていなくてもそれはラッキーな事だと思った
「よしクロ、日本に向かおう」
クロは頷きクロの手を取って日本に向かおうと空を飛び速度を出し始める。すると
「…!?なんだこれ!透明な壁!?」
そこには何も無いのに何科にぶつかったような衝撃が頭にガツンと伝わり床に叩きつけられるように落ちた。
ナーヴェストは体の強さを使いダメージはなく、クロはナーヴェストに抱えられ床との衝撃を免れた。
少し飛んだ先で落ちた為場所が変わっていた
「…いてて、ん?」
見上げるとそこは凱旋門。その瞬間にフランスのパリだとわかった。
後ろに振り返るとエッフェル塔が僅かに先端と思われる部分が見え、本格的にフランスだと分かった
だが誰一人人がいない。深夜とはいえ何も賑わっていないのは不自然にも程がある
「なんで凱旋門の目の前に来たんだ、後ろにはエッフェル塔があるしフランス?だよな」
「うん。見た感じの建物も、道も。全てフランスと合致するね」
「なのに誰一人居ないのは不自然が過ぎないか?」
「そうだね、なんで誰一人居ないんだろう、お店や建物も光も何も見えない。まるでもぬけの殻だ」
すると、凱旋門の真下にピンと背筋を張って立っていた金髪の男がいた
「あれ……人だよな」「うん。男の人がいるね」
ナーヴェストとクロは反応し近づこうと向きを変えた途端男が動く
ジャっ!ジャっ!と音でもなるような綺麗な動き。
1度敬礼をし、腰に刺していた剣をとりナーヴェストに向ける。
すると
「うわうわなんだ!?ぞろぞろと急に人が出てきたぞ」
「不自然だね…まるで示し合わせたみたいだ」
すると金髪の男が口を開き大きな声で言う
「仙波雄一郎殿!いえ、ナーヴェストヴル殿!!!私の名前は『エレキ』と申す!」
「何人だよ…」「名前と見た目が合致しないな」
「私達は六連様の名で、貴方様を連れてこいとの任務を預かっております!!」
「やっぱり六連の仕業か、どうだ?クロ」
するとクロは目を瞑り気を感じ取る
「……操られているようには感じない。多分自分の意思だ」
「マジか…自分から六連の手に入るモノ好きがいるか?」
「いや、多分人質でも取られているんだろう。そうじゃなきゃ」
するとクロは指を指す。その指を指した人は酷く脅えていて、指したことによりさらにビクッと体を震わせる
「ほら、酷く脅えてるよ。私たちを殺すつもりなんてないんだ」
「確かに、俺たちを殺す。じゃなくて連れてこい。だもんな」
「うん、恐らくだけど何かを人質に取られていて六連に従わなきゃ行けない状況なんだと思う。」
見た目にそぐわぬ日本刀を光らせ、地面を強く蹴りナーヴェストの顔に強く日本刀を振りかざす
「…っ!」
ナーヴェストの予想した5倍は強く、腕を使い防ごうと思ったが吹き飛ばされる
「雄一郎!!!」
クロが叫ぶとピクっとエレキが体を動かす
「、貴方様は雄一郎様と申すのですね。」
すると瓦礫の山から体を起き上がらせ言う
「なんだ……そんなことも知らなかったのか。」
「はい……龍希様か雄一郎様かとは言われていたのですが。失礼しました」
「なんで謝るんだ?」
「いえ、人様の名前も知らずに切りかかった無礼をお許しいただきたくて」
よく分からないな、何を考えているのか読み取れない。
俺を殺したくないとは感じ取れるが攻撃に一切の躊躇がない
その割には名前を知らなかったことを謝っていた。
「もう雄一郎様とわかりました。心置きなく意識を飛ばすことが出来ます」
するとまた地面を強く蹴り一直線に倒れ込んでいる雄一郎の体に向かい日本刀をふりかざす。
その目には一切の躊躇はない、殺そうとしているかのように見える目だった
「ん?」
だが少し手元が緩んだ。その瞬間に手首を掴み柔道の容量で体を使い後ろにエレキを飛ばした。
「お前…俺を殺す勇気も、叩く勇気もないだろ。」
………
無言だった。エレキの顔からは不気味な笑顔は消えていた。素の姿と思った
「お前。なんで俺を相手している」
「……全ては六連様、いや。六連の計画に使われた私たちのせいです」
するとエレキは涙を流した。
顔のラインに沿い涙が落ち床に垂れる
「お願いします……私たちを助けると思って倒れてください!!!!!!」
エレキの目には嘘ではなく真実が写った。
その姿は、栄光を掴み取ろうとする主人公のように見えた
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