第15話 天誅
「アオイくぅ〜ん、返事してくれよォ?」
「天さん、何があったんですか」
すると天はおでこに血管がブチブチと浮かび上がり血が吹きでそうなほど顔を赤くする
「何があったんですか?じゃねぇよ!!!誰のせいでこんなことになってんだよぉ!!!」
すると一瞬手をあげたと思ったが、アオイの目には違和感が残るだけで話を進めていた、
「お前はダメだ」
アオイは寒気がしたと思いきや、腹に弾丸が当たり傷が付く。
「ぐっ…!?いつ!?」
「ファッファッファーー!!!??ピャーーーー!!??」
「流石にSilver Variationでも実弾なら傷が付くんだね?」
アオイはその場に屈み込み、回復に数秒の時間をかけた。
「はぁ、はぁ、」
アオイはまずいと思った。
すると救護班の隊員が3人ほど完全装備で来て倒れた三空に向かおうとすると、
「おおっと、今はアオイくんとの話し中なんだ、邪魔しないでもらえるかな?」
天が遮り散弾銃をぶっぱなす
「やめろよ!!!!」
アオイが地面に手を付きコンクリートを壁のように作り出し盾を作る。
「ちっ…」
すると天は走り出してコンクリートの壁に飛乗る。
するともちろんアオイはコンクリートを使い攻撃を加えるがいつの間にか撃たれていた弾丸に攻撃が遮られ爆発し、コンクリートと石が混じった埃が巻き起こり、周りが見えなくなる。
「クソ!!みんな気をつけろ!どこから来るか分からない!」
だからとはいえ救護班は2600年技術の完全装備。実弾とはいえ貫いて傷がついたり死ぬ可能性はゼロに等しいとアオイは考える。
すると体の力が少し緩んだ瞬間、猛スピードで突っ込んでくる天が油断しているアオイの真横をとおりすぎ救護班に直行する。
「っ…!?でも完全装備は貫けない!!」
すると天はニヤっと笑い散弾銃とショットガンを入れ替え、ショットガンを利き手に持ちかえる。
「確かに完全装備は実弾も貫けないな?」
救護班はその言葉に嘘だろうがどっちにしろ力が緩み多少の油断が出来た。
「でも……」
すると顔のすぐ目の前にショットガンがあり、少し奥には狂気に満ち溢れた笑顔が見える。
一人の救護班が倒れそうになり、その体に天が足を乗せる形になり、押し倒すようにショットガンを顔に付ける。
「か…顔だって完全な装備をしてるんだ!!」
その通り、顔面にも攻撃が来ないようにゴーグルと顔全体を覆うようなヘルメットを付けている。
完全に隙間はない、アオイも救護班も絶対に無理だと確信していた。
「でもね、こうしちゃうとね」
するとゴーグルを引っ張りゴムがはち切れ取れる。
「目はどんなに肉体を鍛えようが急所なんだよ!!!!」
狂気に満ちた笑い声をこだまさせながら目にショットガンを撃ち込む。
「やめろぉぉぉぉ!!!!!!」
手で突き返していた力が緩み床に落ちるとヘルメットを取る時間が出来、散弾銃で顔面を撃ち、原型が無くなるほど穴が空く。
「ひっ…ひぃぃ…」
もう1人の救護班が怖がる声を出し、天はすぐに目線を変えその救護班の1人に体をよせゴーグルを取る。
「おらぁ!!!」
するともう1人の救護班の男が体を使い天を突き飛ばした。
「大丈夫か……はっ!?」
防いだと思ったが目は既に撃たれていた。
「なんでだ????人間にできる速さじゃなかった、おかしいだろ!!!」
「あーいてて」
突き飛ばされた天は体を起き上がらせ背中をさすった
「それは簡単だよ。」
「私がその子に近づく前に弾丸を撃っといてそこの場所に合わせてゴーグルを外した顔を置くだけ」
よいしょっと、と声を出し立ち上がる。
「……そんなことあるわけ」
するとゴーグルもヘルメットもしていた完全装備の男に散弾銃を突き出す
「…へっ!俺のゴーグルは外させねぇよ」
「外さなくていいよ?このまま撃つから」
「はぁ?バカじゃねぇの…………」
ゴーグルだけに向けて散弾銃を撃つ、ダダダダと音を鳴らし何発も何発も打つ。
脳に来る衝撃とゴーグルがだんだん割れていき割れた破片が目に当たり激痛が起こる。
するとゴーグルが割れ目に弾丸が何発も撃ち当たり、ヘルメットを外すと顔全体向けて蜂の巣にする。
「………お前何して…!」
「何してるのはお前の方だろ?なんで仲間が目の前で撃たれてるのに動かないんだよ」
「あっ動けないのか!私が撃った弾丸には催眠ガスが含まれているからね、着弾した時点で近くにいたら終わりよ」
「…はぁ…はぁ…お前はなんで…」
「私はトレーニングしたからね、そこの三空君なら大丈夫だったんじゃないかなぁ!!!」
すると顔面を思い切り蹴り体全体に散弾銃をぶっぱなす
アハハハハハッッ!!!!!!!
狂気としか言えない笑い声と顔
「じゃあ最後は君だよ。最後に残った恨み」
そうすると天は上半身の服を脱ぎ下着姿になる。
すると左肩から右腰にかけて斜めに切り傷のあとが付いている。
背中には青アザが半分ほどの大きさで付いておりかなり前のものだと思えるが未だにくっきりと見えている。
「これは君のせいだぁ、仇を取らせてもらおうか」
「……お前は……雄一郎トレーナーか…」
顔面に向けて散弾銃がぶっぱなされる。
後にこの時間は「沈黙のクリスマス」と呼ばれることになる。
一般人35人。軍人4人。Silver Variation1人
以上40人が死亡する大事件まで発展した。
「……あとはこれだけか」
捨てていた大きなバッグから機関銃とレーザー銃が合体したような大きな銃を取り出した。
「くっ………ぐぁ……」
銃を構えた天は全ての力を入れ生気を全て銃に投げ出す。
「はぁっ!!!!!!!!」
大きな音とともに品川区方面に紫色の球体が撃たれる。
天はその球体に吸い込まれるように入り込む。
その勢いは留まらぬことを知らずに青物横丁シルバ軍本拠点の上空に着く
「…!?上空に巨大なエネルギー反応探知!!!」
するとその紫色の球体が薄い壁のようになり紫色の壁が生み出される
「早く来い!」屋上に雄一郎とクロが出る
「…!?あれは時空移動装置!?!?」
するとそこから2人の男女が出る。
「どうもぉ新馬六連くんでぇす!」
「どぉもぉ!!天瀬天ちゃんでぇす!!!」
地獄の始まりの火蓋が切って落とされた。
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