ふみごよみ
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【一月】ここから始まる ~#名刺代わりの小説10選~
完遂できたらかっこいいなと思い立ち、今まで読んだ本からおすすめを紹介する場を設けてみました。
月一の更新で、季節に合わせたテーマを設定していく予定です。目標は「一か月後に読みたくなる作品の紹介」。作品としたように、漫画、新書、画集など小説にこだわらず取り上げていく所存です。
とはいえ一番手に取ることが多いのは小説なので、一月は自己紹介がてら、好きな作品を並べてみることにします。
宮沢賢治『土神ときつね』
谷崎潤一郎『刺青』
太宰治『葉桜と魔笛』
夢野久作『死後の恋』
芥川龍之介『河童』
ガールシン『アッタレーア・プリンケプス』
ロバート・L・スティーヴンソン『ジキルとハイド』
カミュ『ペスト』
ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧 新版』
ハンス・ペーター・リヒター『あのころはフリードリヒがいた』
国内外・時代を問わず読むことを心がけていますが、こうやってリストアップすると近代日本文学が好みなのが一目瞭然ですね。思った以上にかためな選定になって自分でもびっくり。気軽な読書経験の足掛かりにしてもらうのが目標なので、次回から取り上げるのはもう少しとっつきやすい本のはず。
以上十冊はタイミングを見計らっておいおい粗筋やおすすめポイントを詳しく書いていきたいですが、さてはてどうなることやら。
とは言えこれだけだと初回だとしてもさびしい。なので今回は一冊、フロレンス・ナイチンゲール著『看護覚え書――看護であること 看護でないこと――』を一月に読んでほしい本として紹介します。
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フロレンス・ナイチンゲール『看護覚え書』
「白衣の天使」として有名なナイチンゲールが書いた『看護覚え書』。タイトルや著者の経歴から分かるように本には健康のために必要な心構えや処置が記され、日光浴や掃除がその例として挙げられています。
今の私達には当たり前に聞こえますが、当時は医学界でも衛生管理は徹底されておらず、例えばナイチンゲールは汚れが蓄積する絨毯を厳しく糾弾。「およそ人間があれこれ発明考案してきたものの中で最も始末の悪い代物」となかなかの言葉選びです。
そう。彼女、口の利き方が苛烈なんです。
相手が医療従事者であろうとなかろうと、一事が万事この調子。イギリス人らしい皮肉を挿し込むのもしっかり忘れない。そこに我々が抱いてきた「白衣の天使」「ランプの貴婦人」のイメージは嵌まりません。あえて譬えるなら「必殺仕事人」。読み進めるうち、私は胸中でずっとナイチンゲールを「姐さん」呼びしていました。
そして看護であること以上に彼女は組織での働き方をきびきびとした――――時にぶちぎれているとも形容できそうな――――筆致で説いています。ナイチンゲールからすれば「自分がいなくなると皆が困る」と宣う責任者は愚者でしかなく、責任の所在を明らかにした上で当人が不在でも他の人が仕事をできるようにすべきなのです。現代人は反省が追い付かないのではないでしょうか。
時にその鋭い舌鋒に怪我をしてないのに何故かどこか痛むかもしれませんが、私は一生懸命働く人にほど読んでほしいと思っています。きっと読了後は仕事と掃除を頑張ろうって前向きになれるはずだから。
心機一転をはかるに丁度いい年明け一発目、一月向けと思いセレクトしました。
と、こんな感じで一先ず十二か月分更新していくのが目標です。
一応四月までは準備できているんですが、その後のことは神のみぞ知る。
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