今とこれからの世の中

優輝

第1話「プロローグと今の世の中」

プロローグ


「将来の夢は何ですか?」

そう聞かれて答えれる人は少ないだろう。

だが、それは中高生、大人に限り、大抵の人は幼稚園、保育園の頃は夢を持っていたと思う。

今考えればちっぽけな事でも、出来もしない事でも、あの頃は心から信じて、「夢」と答える事が出来ただろう。

だが、いつしか私達は「夢」を持つ事が出来なくなった。

もちろん「夢」を持ち、スポーツ選手や、会社の社長に上り詰めた人もいる。

だが、それは悲しい事にほんの一握りの人であり、実際には「夢」を持てる時点で特別、悪く言えば無謀のように思われる世の中になり、「夢」を持っても叶わずに、金や権力を失い、人生に希望を持てなくなってしまった人もいる。

もちろん私個人の考えが大半を占めるこの本に対して、「極端な考えだ。」、「絶望する前に努力をしろ。」と言う人もいるかもしれない。

勘違いしないでほしいのは、私は世の中に絶望し、ネガティブな事を言いたいわけではない。

事実を再確認し、受け止め、これからの世の中で私達はどうやって生きていけばいいのか、その事を真剣に考えてほしい、私個人も考えたいと思い、この本を書いた。


第1章「今と今後の世の中」


まずは「夢」どうこう以前に、今とこれからの世の中がどう変わっていくのかを考えてみる事にした。

まず、注目するのは「少子高齢化」。

私達がよくニュースや授業の中、本などからよく聞いた事があるだろう。

「少子高齢化」とは女性が結婚をしない道を選びやすくなり、医療が発達した事により、悪く聞こえるかも知れないが高齢者が生き延びやすい社会になってしまい、その分の年金や税を結婚しない為、子供は当然生まれる数が減り、減った子供達で将来、大量の高齢者の年金を支払わなければいけない。

もちろん、国や各国が何か対策をしてくれれば未来は変わる。

だが、他人やましてや戦争やSDGsその他諸々の問題がある国々に希望を持つのは身勝手かも知れない。

ならばどうするか?その未来に備えて何か出来る事がないか探すこと、自分が国を、世界を変える事。

後者はもちろん不可能ではないし、そういう志を持って今政治家になろうとしている者、なっている者もいなくはないだろう。

しかし、現状として私達の生活は賃金が上がらないのに消費税は上がり、「少子高齢化」の未来によって年金を払う量が増えていき、SDGsによって有料化が進む、など書ききれない程、問題は多くあり、果たしてこれからの世の中はどうなってしまうのか不安になる人は私だけではないと思う。

それでは本題に戻そう。

これからの世の中、私達はどう生きていけばいいのか。

簡単な話、お金持ちになるか政治家になり、自ら変えれば済む話だが、これは現実的ではない。

となればどうするか、これからの未来で機械に取られない仕事、政治に間接的に関わり多く給金を貰える仕事、自分で会社を立ち上げ、社長になる事など一見聞くとこちらも現実的ではないように聞こえるかも知れない。

しかし前者に比べれば圧倒的に現実的であり、この「将来設計図」をいつから見通しを持つかで、現実的かどうかは分かれてくる。

若ければ若いほど時間はある、では大人には今から出来る事はないのか?

そんな事はない、見通しを持っておけば貯金という選択肢も、今の職場が合っていないと感じるなら今までの経験を生かして転職をするなど、子供が見通しを持って考えるのとは別のメリットがある。

もちろん今いったのは私の考えであり、どんな生き方を選ぶかも自由だ。

つまりはただの自己満足、とも言える。

感じ方によっては私の考えは思想が強く、人の生き方を強制しているようにも感じられるかも知れない。

だが私はそのリスクを犯しても、自己満足のために、思想が強くとも、この思いを伝えたいと思い、書いた。

これからの社会はのらりくらりで、適当に、普通にしていれば安泰な仕事が出来る世の中ではないと私は思う。

年金の例をあげるとするなら、2000年では約3.6人で1人の高齢者の年金を支えていたが、2025年には約1.9、2050年の未来には約1.3人で補わなければいけないという予測がされているほどだ。悲しい事に医療が発展すると少子高齢化が進み、技術が進歩すると機械化が進み、私達の仕事はAIや機械の効率化で雇われにくくなってしまう。

言い出したらキリがないほど問題を抱えている。

暮らしやすい未来を掴むためには「やりたい事が出来た時にやりやすいように」など、中高生ではよく言われるかも知れない。

私はこの考えに対して、否定するわけではない、むしろ合理的な考えだと思うが、見通しを早いうちにもって人生を歩んでいく事の方が一点集中の分、就職のしやすさは幅広く普通科などで勉強に勤しむより、効率は良いと言える。

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