ひとりきりのバカンス

@sarutahico

八朔の粒が輝くキッチンを楽園と呼ぶ きみの気まぐれ

八朔の粒が輝くキッチンを楽園と呼ぶ きみの気まぐれ


水玉の水玉じゃない部分から透けて見えてる景色を抱いて


歩くより上手に泳ぐきみのため ラメ入りビーチサンダル 走れ


一面の広がる青に白い帆が輝くような恋をしていた


愛と憎しみの間で揺れながら咲く一輪ひまわりがある


さようならしたくなかったあの部屋に刻んだ名前 いま海にいる


純粋な愛することのすばらしさだけでは生きていけない獣


ふたりならきっと戻れる あの夏の自販機前で待ち合わせする


夢みたいなのに夢じゃないきみの好物 セブンティーンアイス


泣きません。そう言うわたしに贈られた白いハンカチ、泣いてもいいよ。

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