ころにゃんとあのこ

みぃ

なまえでよばせて





とあるところ

とあるむら


そのむらの

ほんとにはしのほう


ころにゃんはそこに住む


なにしろ たいそういなかに

住んでるものだから


しりあいはおろか

めったに 誰もとおらない


ころにゃんは

いつも 孤独


ころにゃんは

いつも 青色窓から

おソラをみてる


ころにゃんは

思い出していた


ころにゃんの隣で

いつも いた

あのこのことを


いつでも ころにゃんの

行くところ行くところ


あのこはつきまとう


ころにゃんは

はじめこそ 優越感みたいな

くだらない感情を

持ったけど


そのうち

ほんとうに

はた迷惑だな

と疎むようになる


そのこは


それを知ってか

知らずか


どこ吹く風 


今日も元気に

ころにゃんにつきまとう


ころにゃんは

ヤレヤレ 仕方ねえな


そんなふうに 

げんなり


しんなり

した 胡瓜みたいに 


元気喪失


そんなひび


ところが


ある日を境に

あのこは消えた


ころにゃんの隣に

あのこはいない


ころにゃん


喜ぶかとおもったけど


どうも勝手が違った



ころにゃんは

あのこのこと


心配していた


どんなに迷惑だったって


でも


でも



やっぱり

ふりかえれば


あのことの

日々を


懐かしい面持ちで


おもう


どこかでまた


あえるかい?



その時は


名前でよんであげたいんだ


なまえをつけてもいいかい?


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ころにゃんとあのこ みぃ @miwa-masa

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