声劇脚本『癒しの時間』
夏島裕治【ナツシマ ユウジ】
声劇脚本『癒しの時間』
題名:『癒しの時間』
作:夏島裕治
・賽河 祐悟(さいが ゆうご)…高校2年生、剣道部。「立花」という先輩に憧れを抱いている。既に受験の準備をしており、思春期真っただ中な少年。唯一話せる相手は飼い猫のサクラ。(語り手は途中から祐悟へ)
・サクラ…三毛猫。性格はツンデレ。誰よりも拾ってくれた祐悟が大好き。よく喋る。(ト書きも彼女のもの)
SE:ドアの開く音・閉まる音(あれば)
<玄関>
祐悟:ただいま、サクラ
サクラ:祐悟お帰り!帰りを待っていたのよ!今日は先にお風呂に入るのかしら?
祐悟:ん~…今日は、ちょっと休んでから風呂にするかな…
サクラ:あら、そうなの?浮かない顔ね?
私は祐悟に着いていった
<祐悟の部屋>
祐悟:はぁ~あ
サクラ:…
祐悟:なんだよ、サクラ。その目は。
サクラ:別になにも
祐悟:どうせお前も、黒田先輩みたく「なんかこっちまでヤル気の無くなる顔だな」って思ってんだろ?
サクラ:ぎくっ
祐悟:ほら~図星だろ。仕方ねぇじゃん。模試の点数よくなかったし、先輩たちにはこき使われるし、それを憧れの立花先輩に見られるし…
サクラ:それは災難だったわね、でもほら、貴方結構自意識過剰だから、立花先輩は実際別のところを見ていたかもしれないわよ?
祐悟:は~立花先輩好きだ~、付き合いてぇなぁ、あんな人と。
サクラ:…聞いてないし
祐悟:俺絶対立花先輩と同じ大学に行く。まだ高二だけど、今から準備すればあの優秀な立花先輩が受ける大学にも受かるだろ
サクラ:あっそ、頑張ってよね。私には関係ないし。
祐悟:あ、すねた。立花先輩の話するとすぐすねるよなぁ、サクラは
サクラ:すねてないわよ!!誰が!!すねますか!!!
祐悟:分かった分かった、怒るなって、さて風呂に入ってきますか
祐悟はそういうと部屋を出ていった。…私の気持ちも知らないで。
<寝るとき>:語り手はサクラから祐悟へ
風呂を済ませ、食事も終え、寝る支度をしてから部屋に戻るとサクラは先に寝ていた。
祐悟:分かってるよ、サクラ。お前を拾った時から、お前は俺のことが大好きだもんな。それは俺も同じ、サクラ、大好きだよ。
サクラは寝ながら小さく「にゃん」と鳴いた。
―fin―
声劇脚本『癒しの時間』 夏島裕治【ナツシマ ユウジ】 @724ma_yu2
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