第28話 行こう!
ショッピングを楽しんだ後、紫苑さんからメッセージが届いた。
(色々と連絡してみたけどないみたい…力及ばずごめんよ。ただ、京都にある晴明神社に行けば、何かわかるかあるかもしれない)
という連絡を貰い、早速楓さんに電話で伝え、
一度事務所に戻って、経緯を話した。
霞美さんは、三森さんと楽しんでいたが、体調のこともあり、また後日三森さんと楽しむ約束をして、行くと言ってくれた。
他のみんなも了承してくれて、京都に行くメンバーを決めるためにホワイトボードに書いた
行くメンバー 瑠璃 鹿嶋 霞美
途中合流メンバー 楓
居残り 鍵沼
「え!僕1人だけ居残りなの?」
落ち込む鍵沼さんに
「鍵沼さん、もし良ければ瑠璃達と言ったらどうですか?」
「え?いいの?楓君!」
「えぇ…その分瑠璃達に何がなんでも協力すると誓うなら、いいですよ」
「え!誓う!誓う!」
行くメンバー 瑠璃 鹿嶋 霞美 鍵沼
居残り 楓
となった。
「ほんとにいいんですか?楓さん」
「あぁ…取り敢えず行ってみろ」
「そうですね…ありがとうございます。」
「楓っち優しいじゃん!」
「楓君お土産買ってくるわね」
「えぇ楽しみにしてます。」
「いつ行く?」
「今日、行こうか!荷物ある程度持ってさ」
「急すぎますね…でも社長がそういうなら」
という事で、今日行く事となり、みんな急いで準備して集合した。
新幹線乗り場まで楓さんがみんなを送っていってくれた。
「いざ!京都へ!」
「楓さんいってきます!」
「気をつけろよ〜」
こうして、ボク達は京都に向かった。
新幹線で2時間半ぐらいで京都駅に着いた。
「う〜ん着いたね!瑠璃っち!」
「はい!」
「ホテルとかどうするの?」
「楓君が、僕たちが新幹線乗ってる間に予約してくれたみたい…」
少し、鍵沼さんは、落ち込んでいた。
「なんで落ち込んでいるんですか?」
「楓君さ、予約してくれるのは良かったけど…支払いは僕みたいなんだ…現地支払い」
「あ、そうだったんですね」
タクシーを拾い、楓さんが予約してくれたホテルに向かった。
「ここ高いホテルじゃあない!」
「楓っちここ予約したんだ」
鍵沼さんはまるで生気を失ったかのように
「ここは、楓君、君を恨むよ…」
「楓さん鍵沼さんに嫌がらせしたんですかね?」
と霞美さんと鹿嶋さんにこっそりと聞いた。
「大体、そんな事やらないんだけど…」
「もしかしたら、今までの鬱憤がかもね」
「なるほど…」
ロビーに入り、フロントでチェックインした。
男女別で部屋を2部屋取ってくれててそれぞれ部屋に入った。
神社行くなら明日という事で、今日は、みんな寝た。
ー 何でも屋「カギヌマ」事務所 ー
「はぁ…やらねぇとない事務作業」
「今晩は、やぁ八雲聖…いや、宍倉楓君」
「アハハ大物が来ていいんかな…芦屋道満」
「あれ、他の人達は…特に前野瑠璃君」
「出掛けたよ…」
「どこへ?」
「教えるかよバーカ」
すると、楓さんの顔の前まで酒呑童子の拳が飛ぶ
「僕のことも、騙しといて」
「知るか!」
「貴様!」
芦屋に止められる酒呑童子
「無理矢理でもどこに居るか吐いてもらうね!」
「嫌なこった」
楓さんは札を取り、消えた
「結構優秀みたいだね…」
「どうするの芦屋!」
「うーん…彼らが行こうとしてるところに心当たりがあってね…」
「京都か!」
「そう!多分晴明神社に行くんだろうし、私たちも行こうか…京都へ」
「行くメンバーは?」
「私と酒呑童子そして、荒吹君…彼も調整が終わったみたいだから、先に行ってもらってるよ」
その話をした後、芦屋達は消えていった。
(まずいな…瑠璃達と合流して、なんとかしなくちゃいけないな)
楓さんは、消えたのではなく、見えないように隠れて聞いていた。
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