秋色の詩人

みぃ

琥珀





静かなる風が 髪を撫でる

街路樹は キャンバスを染めゆく

琥珀色に輝く 銀杏並木

私の心も 彩られていく

美術館の白い壁に 吸い込まれて

時を超え 言葉をなくす

筆の跡、指のぬくもり

ひとつひとつが 私と語り合う

喫茶店で 珈琲を一口

手の中には 古びた詩集

言葉の海を ゆっくりと漂い

知らない私に 出会う

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秋色の詩人 みぃ @miwa-masa

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