”画像を見て、即興で作ったストーリー” 「16才」
夢美瑠瑠
第1話
普通はまあ、小説とか、本文があって、で、挿絵をつける。
新聞小説にはだいたい、毎回でなくても挿絵があって?
これを逆にしても面白いですね?
AIに描いてもらった絵をもとにして、ストーリーを創作する…
で、さっき「木漏れ日の下で微笑む清楚な美少女」という絵を描いてもらい、近況に載せましたが、それを題材にハナシを作り、で、一首の短歌を添えようと思う。➡https://kakuyomu.jp/users/joeyasushi/news/16818792439171808586
斬新な趣向かも、です。
「16歳」
明日香は、8月24日で16歳になった。
一見して、清楚系で、キュートな容姿で、悩みとは無縁…
が、彼女には憂わしい厭わしい懊悩の種があり、それは双子の姉の「不治の病」。
腎臓を病んでいる姉の病のために、明日香がドナーになって、移植手術をすべきか? その基準が16歳という年齢だったのだ。
肉体の成熟、16歳になることは、明日香にとって、だから単純に喜べない矛盾をはらんだ出来事…
姉の病が進行していくのは、辛い。
で、拒絶反応が起こらないという保証もない。
オペは賭けだった。
腎臓が、もっとも人体の中で大事な臓器…いろいろにググって調べると、最近の研究でも、腎臓の唯一無二な重要さが分かってきた、とか記述があった。
「ねえ、苦しい?」
病室を訪ねて、明日香は気遣った。
姉の沙織の眉はいつも曇っていて、顔色は蒼い。 むくんでもいる。
「明日香は気にしなくていいのよ。 ドナーはずっと募集しているし、クラウドなんとかもずっと継続中で募金も増えてる。
もう少し私が頑張っていれば手術できると思うよ。」
気丈な姉は、そう言って腎臓の提供に応じない。
誕生日から三日三晩考えて、明日香は、姉には事実を伏せて、極秘裡に、表向きドナーが見つかったことにして姉の手術のために、自らの腎臓を提供する決断をした…
… …
手術は成功! だんだんによくなっていくやろうなあ、大丈夫! そう、3か月待った末に予約が空いた執刀医は太鼓判を押してくれた…
晴れやかな顔で、明日香と沙織は、木漏れ日の下を散歩していた…
「よかったね! お姉ちゃん! いいドナーが見つかってさ! 日ごろの行いがいいからね、わたしたち。」
明日香は、姉には事実を、絶対に伏せておくつもりなのだ。
”秘密”は、お墓の中までもっていくつもり。だった。…
<了>
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