ジャンケンをしたんだ。

まるくびっと

第1話 「あの子は絶対僕のことが好きだ」

俺の名前は高村 幸(たかむら こう)

目を髪で覆い、教室の隅っこでラノベを読む

典型的な陰極側キャラクター(自分で勝手に言ってるだけ)、通称陰キャだ、僕は、

中学一年生最初の自己紹介で

「、、あ、ぼくの、、俺のなまえは、、、、」

と、見事にコミュ障ムーブをかまし、

見事にコミュ障の烙印を押されてしまった不幸な中学生だ、なんで脳内では聞かれてもない自分語りをペラペラしてるかって?、聞くな、


「また一人で本読んでんの?」

いきなり話しかけてきたこいつは

赤坂 鳴海(あかさか なるみ)

艶やかな赤焦げ茶色の髪の毛

赤みがかった少し細い目

白雪のように白い肌

整いまくった顔面、

でかいおp、、優れたスタイル、

学校1、いや、普通に世界狙える顔

頭は少しあれだが、運動神経は抜群

そんな完璧美少女の名前は、赤坂 鳴海

重要なことなので二回言った

「おーい、無視?」

こんな美少女に話しかけられて視線がいたいっての気づいてないのか?全く困るんだよ、

「あ、、あかさかさん、今日は何のよう?」

「やっとしゃべったし、まぁ良いや、これ、この前借りたラノベ返す、結構良かったよ」

「よかったです!会うと思ったんです!赤坂さんには!」

「お、おう、いきなり大声出すな、」

「あ、ご、ごめんなさい、」

「良いよ良いよ、腫れ物扱いされるよりかはマシだよ、君との距離感好きだなぁ」

、、、、、、、そう、完璧の彼女には弱点がある

僕のことが好きだということ!

いや、本人にそういわれた訳じゃないけど、

だってさ!こんな陰キャに笑顔で話しかけてくれるし、趣味の話も乗ってくれるし、本を貸し借りする仲になったし、授業中目があったらウィンクで返してくれるし、それにほら!さっき好きって言われたし!

「、、、はは、嬉しいなぁ、」

本当に嬉しい!でも直接的なのはキモいよね、

「あれ、嫌だった?ごめん急に変なこと言って」

「え?いや、」

え?全然嫌じゃなかったよ?いきなりどうしたの?僕の反応薄すぎた?でもでも、

「あ~なるみん~、ここにいた~次移動教室

だよ~一緒に行こ~」

「あ!おっけーあや!じゃあまたね高村くん!」

「う、うん、」

やっぱり、彼女は僕の子とが好きだ

~放課後~

今は放課後、全ての授業が終った後の学舎に各々帰るなり部活の準備をしたりしている

書く言う俺も今から部室に入るところだ

「失礼しまーす」

授業中はあまり出さない声量で挨拶する

「オー来たか少年!」

彼女は噺 切明(はまなし きりね)この部活、

演劇部の部長だ

なんだよ、意外だって?うるさいなぁ別に良いだろ、コミュ障の陰キャが演劇部だって、

「少年って、先輩とそんなに歳とか変わんないでしょ、やめてくださいよその呼び方」

「良いじゃないか少年!」

この人は少しむさ苦しく暑苦しいがいい人だ

だが、

「ソンナ!ダッテ!イカナイッテヤクソクシタジャナイ!ヤクソクヲヤブルノ!」

、、うん、結構特徴的で独創的な演技力の持ち主だ、素晴らしいね、うん、

「んー、やっぱり、部長の演技はすごいね、

色々と、」

と一緒に手を組み部長の演技を見ているこの男は

白石 快晴(しらいし かいせい)

先輩と同い年で幼馴染みの演劇部副部長だ

この部活は全員で32人いるそこそこ大きい部活だが男が驚異の僕と白石先輩の二人しかいない

なので良く形見の狭い思いをしているが

白石先輩がいい人なおかげでなんとかやってこれてる、

「まぁ、味のある、良い演技だと思います」

「よし!私の出る場面はこれで終わりだな!

次!少年!行ってみよう!」

きたか、

「はい!お願いします!」

今は演技をする場、恥ずかしいとか回りの目とかは気にしない、とにかく全力で

ふー、

「だから?それが証拠?なに下らねぇこと言ってんだ、馬鹿馬鹿し、そんとき俺はいなかっただろ?アリバイがある、それが動かぬ証拠だろ、」

「な!?それは、だって、川に捨てたはずだ、

どこで拾った!?、ラッコが拾ってきた?まさかお前が噂の!?」

(コソコソ、すごいよね~あの子、高村くんだっけ?いつもは暗い感じなのに演技になったとたん豹変するよね、)

(コソコソ、ヤバ、あの長文を違和感なく、うまぁ、)

、、僕は得意なこととかはあまりなかったけど唯一胸を張って得意と言えるのは演技だろう

昔、といっても少学五年生のころ、親に一人で異世界転生ごっこをしてたのを親に見つかって冷ややかな目でみられると思ったら、

「素晴らしい!お前にこんな才能があってなんて!お父さんお母さんは誇らしいよ!」

と言ってくれた、俺のすることをあまりほめてくれる親ではなかったからか、その時は嬉しくて大泣きした、それから中学に入ったら演劇部に入ると決めていた、

「いいね!少年!完璧だ!休んでよし!次!」

「はい!」

学校生活はまぁ平々凡々、楽しいことや刺激的なことはあまりないが演劇部で演技をしているときは一番楽しい、一番イキイキしていると思う

~1時間後~

「今日はお疲れ、いやーやっぱり、君はすごいねぇ、一年生なのにやる~!」

「あ、ありがとうございます、」

「体験してみてうちの部活はどうだった?」

体験?いきなり白石先輩が変なことを話した今日体験なんてきてたんだ、気づかなかった、

誰だ、ろ、

「はい!ここの演劇部はレベル高いって聞いてましたが、いざみてみると感動しました!」

え?、そこにいたのは赤坂 鳴海だった

「赤坂さん!どうしてここに、」

「親が部活入れってうるさくてさ、演劇に興味あったし今日体験させてもらってたって訳」

そうなのか、じゃああの演技を、赤坂さんに、、

まぁいつか見られるし、いいか、

「それにしても、」

「高村君、君すごいね!あの演技プロに負けず劣らず位、は言いすぎだけど、素人アイドルが演技してるより遥かに良い演技をしてる!」

いきなり彼女に手を捕まれて不意に鼓動が早くなる、やはり、

「君の演技、私とても好きだなぁ、また見たい!だから次の演劇会、期待してるね?」

そういうと僕の返事も待たず部長のところに言ってしまった、手を、握られてしまった、

やはり、あの子は絶対僕の子とが好きだ!


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