第6話
破水から始まりコロナ禍ということもあり
ギリギリ立ち会うことはできたが
お見舞いは禁止された。
初めての子供に笑顔たっぷり愛情たっぷりで育てた。
全てが初めてで新鮮で、でも苦しいこともあり泣いてしまうこともイライラする毎日もあった。
人と会うことが制限されていたコロナ禍と子育てで私がノイローゼー気味になったころ
潤は、地方への転職を考えていた。
東京よりは子育てしやすいことも考え引っ越しを決意した。
岡山に引っ越してから私たちの家庭は変わり始めた。
……半年後
岡山に引っ越してから半年後
潤のお酒の量が増えていき、仕事から帰ると倒れるように眠ったり、遠くをぼーっと見ることが増えた。
アル中?
私の脳によぎる言葉だった。
義母が遊びにきた時に相談し、無理やり病院で検査してもらった。
「アル中だよ!わかってるから行きたくない!」
潤はそういいながらも渋々クリニックに向かった。
結果は軽度のアル中。
治療法はお酒を飲んだら体調が悪くなる薬だったが、そう長くはなかった。
仕事は上司が変わってから中間層の年上の人からのいじめがひどかった。そのころから心が壊れていった。
「俺が残ってるのにお前はかえるのか?」
その度に帰宅は深夜0時ごろ、
「潤、仕事辛いなら辞めていいんだよ」
心配で仕方なかった。
「その人が合わないだけだから」
このころから笑顔がなくなっていった。
あんなに遅くまで働いて、そして急な出張。
次第にお酒を毎日飲むようになった。
逆流性や胃痙攣も始めた。
揉め事が苦手な潤は上司に相談することなく
勤めて1年半で辞めた。
次に勤務したところは、ベンチャー企業で
潤の好きな営業職だったが、ここで私たち家族の未来は崩れ始めた…。
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