第5話
潤との時間は本当に楽しくて
付き合ってからも毎日の電話やメールは
変わらなかった。
親友も
「そうなると思った」
「奈々の電話いつも潤くん待ってるもんね」
とニヤニヤしながら話している。
日本に帰ってからもお互いの時間が合えば毎週のように会っていた。
1年もしないうちに
「結婚しよう」潤からのプロポーズは
私にとっては最高の瞬間だった。
こうして私たちは結婚した。
些細なことで喧嘩しても1ヶ月記念、2ヶ月記念と必ず感謝を伝えた。
結婚から1年経ち子供を授かった。
本当に奇跡で私たち夫婦は幸せだった。
ただ、潤の悪い癖で夜中にコンビニ、夜中に散歩と夜中や朝方時間関係なく出かけていくのは私のストレスだった。
妊娠中も出産してからもそれは変わらず、一度出るとなかなか帰ってこなかった。
お酒もやめてほしかった。
潤は逆流性があり、お酒が身体に合わないのか飲むと胃痙攣や逆流性を繰り返していた。
体も心配だし、なによりも仕事に影響が出る為やめて欲しかった。
「お酒やめたら?」
「やめられないね」
潤は無表情で答える。
普通に呑むならなにもいわないけど、生活に影響がでるのは妻として気になっていた。
「じゃー休みの前の日とかにして」
「わかった」
理解してくれたのかなぁと私は彼の言葉を信じた。
しかしそうではなかった、隠れて飲んだり会社帰りに飲んでいたりしていたことが後にわかった。
その時にはこの未来がくると予想もしていなかった。
結婚して1年娘の悠乃(ゆの)が産まれた。
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