ep.18 巨人の妖し
登場人物
「一番乗りは
小脇に短槍を挟み、腕を組んでいる。槍の穂は、燃えるように
「残念だったな」
蒼頡は、切れ長の眼を更に細め微笑を返した。
「久しいな、
赫胥は、蚩尤に顔を向けて
「――――⁉」
新たな異質の者の出現に、その場にいた者はどれも
そんな宮中に仕える者のことなど意にも介さず、蒼頡は提案した。
「蚩尤さま、
「夸父とは、また懐かしいな」
「はい。封印されている間に、どうやら随分と人が増えたようでございます。夸父であれば、我らも労さずして
得意げに云った蒼頡に、赫胥は小さく舌打ちしてそっぽを向いた。
「いいだろう。五十もあれば、事足りよう」
不気味に笑った蚩尤は、眼前に三つの
途端に――。
皮膚は深い緑色だった。隆々とした筋骨だったが、少々腰が曲がっている。どれも黒い
大きな手には、荒々しい
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