ep.2 新たなる僕
登場人物
「今だ」
「ギャ、ギャッ」
瞬間、たじろいだ大鶚は、虎のような爪を計蒙たちに向けながら、さっと、更に上空へ身を移し、間合いを取った。
切っ先すら届かず、黒い影は着地していた。大鶚が姿を
大鶚の首を
「
黒い影は、地へ吸い込まれるように落下して往ったのである。
「ギャ、ギ――」
大鶚の鳴き声が途中で止まった。止まったかと思えばその首は胴から離れ、真っ逆さまに地へと向かった。
虚空で
「
三体の計蒙も大鶚の
「御苦労だったな」
ふっと、三体の計蒙の姿が薄くなって消え、木札となって落ちた。
それを拾い上げた偉丈夫は、
すると――。
大鶚の遺骸も薄くなり、その木札に吸い込まれるように消え入ったのである。
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