第3話 装飾と朝食

 次は、アクセサリーを付けてもらうわ。

 まずはこのネックレスを、わたくしの首筋につけなさい。

 ふふふ、この高価な宝石を、あなたのような下賤な者が触れることを許してあげるわ。 光栄に思いなさい。 いいから、早く。


  ……あら、手が震えているわね。

 そんなに緊張しなくてもいいのよ。お前はただの下僕なんだから。

 粗相をしても、罵りながら踏んであげるわ♡


 次はイヤリングよ。

 わたくしの耳元に、そっと近づきなさい。

 優しく、丁寧に扱うのよ。

 わたしの体は、神聖なものなの。 汚れた手で触れることなど、本来なら許されないことなのよ。 そのことを決して忘れてはならないわ。


 最後に、アンクレットよ。 わたくしの足首に、這いつくばって付けなさい。

 あぁ、いい眺めだわ…… お前のような下賤な者が、わたくしの足元にひれ伏して。ご褒美に、わたくしの足に口づけることを許可してあげるわ♡


 ふふっ、わたくしに奉仕できることを感謝なさい♡


◆◇◆


 あっ、ご主人様、おかえりなさい。

 どうでしたか? 桜姉さまに、また意地悪されたんですか?

 うんうん、大丈夫、大丈夫ですよ。

 わたしが、ご主人様のことを癒してあげますからね♡


 はい、ぎゅ~っ♡

 なでなで♡ ご主人様、頑張りましたね、えらいえらい♡


 もしもお疲れでしたら、いつでも言ってくださいね。 わたし、ご主人様の力になりたいですから。


 それからこれ、こっそり作ってきたんです。 ご主人様が好きなサンドイッチ。

 桜姉さまに内緒で、見つからないうちに早く食べてしまいましょう。


 はい、あーん♡

 どうですか? 美味しいですか?

 よかったぁ……桃、嬉しいです。 ご主人様の笑顔が見られて。


 あっ、ご主人様。 口の横についてますよ。

 ふふ、もう、しょうがないなぁ。 取ってあげますね……ぺろっ♡


 それから、温かい飲み物も用意しました。 ココアです♡

 ふふ、寒い日には、こういう温かいものが一番ですよね。

 はい、どうぞ。 ご主人様のために、心を込めて淹れました。

 熱いので、気をつけてくださいね。 ふーふー、してあげましょうか?

  ……うふふ、もう、恥ずかしがらないでください。 わたし、ご主人様のお世話をするのが、すごく幸せなんですから。

 ふーふー♡ はい、どうぞ♡


じゃあ、ご主人様が桜姉さまのところにいる間、わたし、いっぱい美味しいもの、考えておきますから♡


 今日も一日、頑張りましょうね。 でも、無理はしないでください。

 辛いことがあったら、いつでも何でも言ってくださいね?

 わたしが、ご主人様のこと、いつでも、どこでも、守って、癒して差し上げますから♡

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