世の中に嫌気がさして神社にお参りしてみたら、美少女の龍神様から説教をされ、一緒に旅をする物語【カミバタラキ】

イタノリ

序 この世に嫌気が差したので、神に文句を垂れる、の巻

 時は、神治じんち七年。


 いくさ流行病はやりやまい、不景気、世界規模の情勢不安、異常気象などなど、混沌極める現代社会にあって、多くの人間が右往左往している昨今、ここにも大いに人生に迷う偏屈で枯れた女がおりました。


 姓はさかき、名を珠江たまえというこの女は、齢32にして未だ男を知らず、加えて世間並みの遊びを知らず、ただ、寝泊まりできるようちょいと手を加えた愛車の軽バンに乗り、気分任せの旅に明け暮れる変わり者でございます。


 そんな奇人が、ただいま猛然と車を走らせております。聞けば、とある神社がしつこく夢に出てきた上に、参拝せよとお告げがあったとか。


 しちめんどくさいことこの上ないが、ここは一つ、こんな世の中を捨て置く神に文句を垂れてやろうと、溜まりに溜まった毒を吐いてやろうと、女は一心に車を走らせるのでございました。


 さてさて、果たして呼ばれた先で女を待つものは一体何者なのか?これより始まりますは、科学全盛の神も仏も忘れ去られた現代社会に現れたる神々と人間たちとの物語。


 さぁ、いざ!刮目して見よ!

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