Ep4-2【放課後カフェ】
「ねぇ、心夜くん?君の能力って、何?」
七海先輩は少し真剣な表情をしている。
先程までのおふざけは無い。
そして溶真も興味深そうに口を開く。
「確かに一つではなさそうだな。」
僕は考えながら天井に視線を向ける。
何かを見ているわけではなく、ただ天井に視線を当てているだけだ。
そして七海先輩の顔を見て答える。
「全知全能です。
知りたい情報を聞けば答えを得られる。
使いたい能力を念じれば使用できる。
全能の遠隔使用は基本不可で、火の玉を飛ばしたりは出来ますが、離れた場所には出せない。
それと、瞬間移動とかもできません。
同時に得られる情報、使える能力は一種類まで。
全知と全能の
溶真と七海先輩はあんぐりとしている。
流石に僕の能力が万能すぎて驚いているのだろう。
「待って待ってぇ、そんな神様みたいな能力ありえるのぉ?」
七海先輩はジャンボパフェを食べることすら忘れ、僕の能力に驚いている。
と思ったが、いつの間にかジャンボパフェは完食されていた。
食いしん坊め。
「長春、お前がさっき俺を見ながら、強いエネルギーを出していたのは何だったんだ?」
「おそらく全知だね。溶真が能力を使えるのかどうかを確認してた。あと心夜で良いよ」
溶真は色白な腕をゆっくりとテーブルに上げて手を組む。
申し訳なさそうに自分の手を見つめ、そして今度は僕の目を
「なが……心夜、悪かった。てっきり俺に危害を加えようとしているのかと、攻撃してしまった。」
少し話して分かったことがある。
溶真は
何より、意外にも正義感が強い。
「別に良いよ。それより試したいことがあるんだ──」
(全知発動)
二人は目を見開く。
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