第7話 勇者
魔王城(小屋)の前に影が落ちる……。
「出てこい魔王! 貴様を討伐に来た!」
声を張り上げる少年。背後には、僧侶風の少女と、筋骨隆々の戦士と、物静かな魔法使い。
リトは思わず叫んだ。
「おい本物の勇者パーティじゃねえか!」
「ふ、ついに来てしまったか……」
言い終わるや否や、魔王は、目にもとまらぬスピードで(小屋)から打って出た!
――勇者は目を見張る、『なんと美しい……』
魔王の一連の動作が、この上なく流麗且つ、緩やかに行われ、
地面に頭をめり込ませる勢いの、見事な土下座が完成した!
「世界の千分の一で充分ですっ!」
目の前に広がる驚愕の光景に、
『最初は、俺の取り分だけでも半分あったはずだがあああっっ!?』
心の中で咆哮するリトであった……。
我と手を組めば世界の半分を…いや4分の1を…ちょっと待って10分の1…えっとあの100分の1位で… ― 存外ケチな魔王様と往く人族攻略 ― 茶電子素 @unitarte
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