"初"昨日の男の子

次の日、

また男の子が居た。

私より早く来てたんだ、。

「青い表紙の本ってありますか?」

マスターに言うと、私の好きそうな本を見繕ってくれた。

今日は窓辺の席にしよう。

そう思ってクッキーとコーヒー、そして本を手にして窓辺の席に移動しようとした時、

「なんで、このお店がお気に入りなんですか?」

男の子が声を掛けてきた。

「、、え?」

ただ真っ直ぐ、私を見ていた。

「、うーん、わたしに似てるから。」

すると、男の子はふわっと静かに微笑んで

「そうなんですね。」とだけ言った。

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非凡な華は平凡で静かな海の様だった。 日合 茉凜 @rry_

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