第一章
#02 初試合とvtuber
「よし、始まったな」
今はチームメイトがキャラクターを選ぶ時間だ。
俺は1番最初なのでもうキャラは選んであった。俺のキャラは…。
ID: ノアです。
バスファインダー
ID: 手加減してください。
レネイブラシ
ID: vtuber.四ノ宮レナ
ブラックハウンド
かなり攻撃的なチームだな。
〈バスファインダー〉とは、足歩行ロボットキャラだ。
腕から、ロープが伸びて高速で移動することができる。
〈レネイブラシ〉は、小さい少女のキャラで、服には歯ブラシの絵が付いている。能力は自分だけ、虚空と言う空間に逃げることが可能だ。
〈ブラックハウンド〉は、真っ黒の服をきて仮面を付けている、性別が不明なキャラだ。自分の向いている方向100メートルをスキャンすることができ、敵がいた場合はハイライトで表示される。
一通りキャラ説明は終わりかな。
もうすぐ、チームメイトのバナー紹介が始まる、これで味方の人がどれくらいの実力なのか大体知る事ができる。
▽▼
私は今vtuberの〈四ノ宮レナ〉と言うチャンネルでゲーム実況をしている。
現在は配信中だ。
「あぁ…やっとマッチしたね!」
かなり時間が経った。私は今ランク〈ダイアモンド〉なのでマッチするのにかなりの時間が掛かる。
「えっと、味方さんは? ノアさんと、手加減してください。さんか」
『手加減してください。笑笑』
『名前のクセが凄い』
『味方かなり攻撃的なキャラだね』
『勝てるのか?』
味方が選んだのは〈バスファインダー〉と〈レネイブラシ〉と言う、〈攻撃クラス〉のキャラだった。
「なら、私は〈索敵クラス〉かな?」
私は味方に合わせて〈ブラックハウンド〉と言うキャラを選択する。
『偉い』
『味方のゴミピックに合わせるレナちゃん優しすぎる』
『それな笑』
『味方トロールすぎる笑』
『ソロランクやめたら?』
コメントでノアさんと、手加減さんはかなり批判されているようだ。
「みんな、大丈夫だって、私は別に気にしてないから」
『そう?』
『レナちゃん、もうすぐで〈ブレデダー〉にいけるのに』
『今いったら3位くらいか?』
『多分そんくらいだね』
そう、今の私のランクは〈ダイアモンド〉のティアⅠのところなので、この試合で1位になると〈ブレデダー〉にいける可能性があったのだ。
「まあ、味方さんのバナーに期待だね」
『こんなパーティー構成、かなり強い人たちじゃないと勝てないぞ』
『ね』
そして私はバナー紹介を見て驚愕した。
ID: vtuber.四ノ宮レナ
▶︎s3〈ブレデダー#450〉
▶︎s4〈ブレデダー#259〉
▶︎s5〈ブレデダー#492〉
▶︎現ランク s6〈ダイアモンドⅠ〉
ID: 手加減してください。
▶︎〈ダブパン〉
▶︎〈爪の跡〉
▶︎s2〈ブレデダー#142〉
▶︎現ランク s6〈ダイアモンドⅢ〉
「おお! 手加減さんめっちゃ強いね!」
『これは激アツ』
『元ブレデダー142位はえぐい』
『これは勝っただろ』
『ノアさん次第じゃね?』
まだ、私と手加減さんしか紹介されていないので安心はできない。
これでノアさんが、〈プラチナ〉とかだったら終わってしまう。
「頼むノアさん!」
私がそう言うとノアさんのバナー紹介の番がきた。
ID: ノアです。
▶︎s2〈ダイアモンド〉
▶︎〈ダブパン〉
▶︎〈爪の跡〉
▶︎現ランク s6〈ブレデダー#1〉
「………へ?」
私はそのバナーを見た瞬間に時が止まったような気がした。
『ん?』
『は?』
『え?』
『へ?』
コメントの人たちもみんな呆気とられているようだ。
「い、……1位? 嘘……」
信じられなかった。
『やべぇー!!』
『えぐすぎ!』
『バグ!? マジ!?』
『初めてみた……』
『手加減さん強いと思ったら、余裕でノアさんが化け物だった件』
『神回すぎんか』
《今回のチャンピオンを紹介します》
私たちがビックリしているとあっという間にチャンピオン紹介まできていた。
これは前回の試合で1位になったチームがマッチみんなに紹介される。
そして3つのバナーが出てきた。
ID: ノアです。
▶︎s2〈ダイアモンド〉
▶︎〈ダブパン〉
▶︎〈爪の跡〉
▶︎現ランク s6〈ブレデダー#1〉
ID: 手加減してください。
▶︎〈ダブパン〉
▶︎〈爪の跡〉
▶︎s2〈ブレデダー#142〉
▶︎現ランク s6〈ダイアモンドⅢ〉
ID: vtuber.四ノ宮レナ
▶︎s3〈ブレデダー#450〉
▶︎s4〈ブレデダー#259〉
▶︎s5〈ブレデダー#492〉
▶︎現ランク s6〈ダイアモンドⅠ〉
「こ、こんなの私引き立て役じゃん…」
『草』
『確かに』
ーーーーーーーーーーーー
面白いと思ったら★と♡
よろしくお願いします!
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