最強のプレイヤー〜世界一位の無名プレイヤーは配信者デビューする〜
三日月
プロローグ
#01 プロローグ
「ふぅ…」
俺は今自分の部屋のゲームモニターの前で一息ついていた。
「や、やった。い、1位だ…」
俺はAPEWと言うFPSゲームでソロランクでシーズン6の世界1位に到達していた。
このゲームはいくつかのランクがある。
▶︎ブロンズ
▶︎シルバー
▶︎ゴールド
▶︎プラチナ
▶︎ダイアモンド
▶︎ブレデダー(上位500人)
俺の現在のランクはこの1番上のランクの〈ブレデダー〉である。
このランクに到達すると、ランクのとこが赤色になり、そのランク内の順位が表示されるのだ。
そして今の俺は…。
〈ランク:ブレデダー#1〉
こう表示されている。
つまり俺は今このゲームで世界で一番上と言う事だった。
このゲームは基本パーティーを組んでやるものだが、俺の場合はソロでやっている。
ソロと言うのは、このゲームのランクはマッチすると1つのチームに3人ずつのチームが20個用意される。
つまり、1試合60人だ。
パーティーを組む場合はフレンドと3人チームになれるが、ソロの場合だとソロの人だけでチームが組まされて、初めてやるチームなので連携が取りにくいと言う事だ。
だいたいこのゲームで〈ブレデダー〉に到達している人は大体パーティーを組んでいるので俺は珍しい方だ。
しかもそれが1位となると珍しいどころの話ではなかった。
「でもランクやらないとマズいな…」
この〈ブレデダー〉は上位500人のポイントが高い順にこのランクになるので、1個下のランクの〈ダイアモンド〉のプレイヤーからポイントを抜かされると、〈ブレデダー〉は〈ダイアモンド〉に下がり〈ダイアモンド〉は〈ブレデダー〉の500位に上がると言うシステムだ。
なので、1位のまま終わりたいなら、ランクを定期的にやる必要がある。
しかも勝ち続けないとポイントは上がらないのでかなり難しいのだ。
「…でも」
でも、幸い、俺は今夏休みが始まって3日目なのでシーズンが終わるまでこのランクを維持し続けることができるかもしれないのだ。
俺は今までパーティーを組んでやったことがなかったので〈ブレデダー#1〉どころか〈ブレデダー〉すら体験したことがなかったのでかなり浮かれていた。
因みにランクは詳細はこんな感じだ。
▶︎ブロンズ Ⅳ 0〜400
Ⅲ 400〜800 Ⅱ 800〜1200 Ⅰ 1200〜1600
▶︎シルバー Ⅳ 1600〜2000
、、
、、
Ⅰ 2800〜3200
▶︎ゴールド Ⅳ 3200〜3600
、、
、、
、、
▶︎プラチナ Ⅳ 4800〜5200
、、
、、
、、
▶︎ダイア Ⅳ 6400〜6800
モンド 、、
、、
Ⅰ 7600〜8000
▶︎ブレデダー Ⅰ 8000以上
このように、ブレデダー以外のランクには 4個のティアがあり、1ティアに400ポイントが必要なのだ。
大体1試合に勝利すると、キル数にもよるが5キル程の場合貰えるのは200ポイント弱程だった。
なのでランク〈ブレデダー〉に行くのはかなり難しいことになっている。
もし試合で負けてしまえばマイナスを60程もらってしまう。
だが、このマイナスは順位やキル数で減らすことが可能だ。
ランクの人数はこんな感じだ。
▶︎ブロンズ 40%
▶︎シルバー 25%
▶︎ゴールド 20%
▶︎プラチナ 10%
▶︎ダイアモンド 4.99%
▶︎ブレデダー 0.01%以下
こういう感じで、上位の〈プラチナ〉からはかなり人数が少ない。
ランク〈ブレデダー〉に関しては全体の上位0.01%以下だ。
このゲームはかなり人口が多いが、ランク〈ブレデダー〉は上位500人な訳だからもちろんかなり少なくなる。
その他の説明。
このゲームにはバナーと言う物が存在しておりバッチと言う物が装着可能だ。
マッチして味方を見る時に自分のバナーが紹介される、後は前回のマッチで1位になったチームのバナーが紹介される。
これはさまざまな功績に応じてバッチを獲得する事が可能だ。
自分のバナーには3つのバッチが装置することができる。
これには勿論バッチ〈ブレデダー〉など〈ダイアモンド〉のバッチなども存在している。
俺のバナーの詳細は……。
ID: ノアです。
▶︎〈ダイアモンド〉
▶︎〈ダブパン〉
▶︎〈爪の跡〉
▶︎現ランク s6〈ブレデダー#1〉
このように3つのバッチと現在の自分のランクが表示される。
上から青色のバッチ。〈ダイアモンド〉のランクでシーズンを終了すると獲得することができる。
真ん中のパンが二つあるバッチ。これは一回の試合で4000ダメージを与えると獲得することが可能だ。
下の爪のマークのバッチ。これは一回の試合で20人を倒すと獲得することが可能。
〈ダイアモンド〉バッチ>〈爪の跡〉バッチ>〈ダブパン〉バッチ。
難度はこんな感じだ。
どれもかなりの難しさのバッチだが、ランク〈ブレデダー〉に比べれば大した事はなかった。
「と…こんな感じかな」
一通り確認できた俺は〈ブレデダー〉を維持したいのでマッチにいこうとする。
「よし、ブレデダーにいって初めての試合だ。緊張するなぁ…」
俺はマッチにいくために〈準備ok〉ボタンを押した。
このボタンを押している人が60人集まれば試合が始まる。
「よし、頑張るぞぉ…」
◆あとがき◆
この作品が面白いと感じたら、♡と★で応援お願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます