第8話
手が窓から滑るのを見て、良介は優しく私の手首を持ち、背中にキスされた。
……けど、この姿勢、窓に全身うつって、恥ずかしすぎる……!
「……良介、まって、これやだ……っ」
「もう夜景堪能した?移動する?」
ベッドに行くかと思った。
だけど私を抱きしめると、そのまま大きな鏡のある洗面台に移動する。
「えっ?!ちがっ、」
「ゆなちゃん、自覚したほうがいい。
自分がどんだけ可愛くて、素敵で、誘惑的なのか」
左手で両手首を上に持ち上げ、洗面台と良介の身体で私のことを立たせる。
そして空いてる右手で、私の胸に優しく触れる。
鏡に映った自分が恥ずかしくて顔をそらそうとすると、右手で顎を前にされた。
「……やめて……っ」
「……やだ?」
良介は両手を私から離す。
そして、私を自分のほうに向けて抱きしめた。
「じゃあもう、……バイト、やめてほしい……」
聞き取れなかったけど何か言ってから顔を上げて、もう一度優しく私の唇に唇で触れて、私の髪を優しく撫でた。
「ごめん、ほら、場所が場所だから、……テンションが、あがって、……っ」
大きな手で、自分の顔を隠してから、髪をかきあげ、もう一度私を抱きしめる。
「一緒に、お風呂はいろっか」
良介は私の背中を優しく撫でてくれた。
「……続きしたい、って言ったら怒る……?」
勇気を出して聞いたら、ガバっと体を離して私のことを見つめた。
「……ごめん、もう一回言える?」
「え、や、やだ、言わない、」
そのまま、私のことを一回洗面台に乗せると、また何度もキスしてから、持ち上げてベッドに移動した。
あんまり履いてる意味がなくなったショーツを自分で脱ぐと、良介はそのまま、私に優しく触れる。
丁寧に優しく、私のことをもう一度確かめるように触れ続け、たくさんキスしてくれて、私が頭で何も考えられなくなってるのを見て、余裕なさそうに、少しだけ嬉しそうにした。
「ゆなちゃん、かわいい」
「う、……っ、ちが、やだ、」
「じゃあやめる?」
耳元でわざと、低めの声出すの、キュンとするからやめてほしい。
ちがう、やめてほしくない。
「……だいすきっ」
ぎゅって抱きしめたら、おれも、って、余裕なさそうにまた耳元で囁かれる。
そのまま、何度も気持ちよくなる私につられるように、良介も私を抱きしめてくれた。
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