狂ふメメズ

和遙折衷

まえがき

 人並みに狂ふとなると、やはり自己の全てを曝け出すのが一番効率が良く、おいしい。

 行動勝手の良い、生意気なクソ餓鬼のように、自己の本能、行動心理、欲望を、心の不安、廃退、影武者と重ね合わせ、混ぜ合わせてみよ。

 それでいて平生を装うと、かえって自己を見失うことになる。これは悪いことだ。

 こういった、狂気というものは、人の心を非常にグロテスクに、鮮明に、リアルに映し出すのに一番効果的で、素晴らしい表現なのである。

 今時分の精神における病を侮辱するつもりは無い。あくまで私個人が、それに引き寄せられ、そう思うに至ったが為だけである。

 やがて書いているこちらまで、気分が悪くなってくる。気が狂いそうになる。畜生め。

 

 では、その時まで。

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