太陽に墜ちた惑星 ― ケルヌンノス・インパクトの記録

天護雫

目次

はじめに

「ケルヌンノスの日」を迎えて


第1章 死の遊星の発見

 ボイジャー2号の奇跡

 21世紀末の宇宙望遠鏡群

 2091年の公式発表

 ケルヌンノスの名

 人類の目に映った「死の遊星」


第2章 迫りくる衝突

 「十年の猶予」と人類

 科学者と懐疑論者

 備えと技術革新

 市民社会の反応

 「空が燃える日」を待ちながら


第3章 2101年7月3日

 衝突の瞬間 ― 科学観測と市民の証言

 太陽の異常反応

 地球圏への影響

 月と火星の居住者たち


第4章 「太陽風の冬」とその後

 2102〜2104年の高活動期

 地球の大停電と社会混乱

 月と火星からの逆支援

 食糧・気候・社会不安と文化的影響


第5章 人類は何を学んだのか

 国際恒星災害対策条約の成立

 恒星防災学という学問の誕生

 「バックアップ惑星」という発想

 危機がもたらした技術革新


第6章 200年後の私たちへ

 ケルヌンノス衝突事象の歴史的評価

 神話化と現代文化への影響

 「次の恒星災害」に備えるために

 宇宙に広がった人類が受け継ぐもの


終章 「太陽に墜ちた惑星」の記憶

 二百年を経てもなお語り継がれる理由

 「終末」ではなく「新時代の門」として

 本書のまとめと読者へのメッセージ


巻末付記

 訳者あとがき

 刊行情報

 参考文献

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