Episode4 名探偵マーちゃん
ティブロの館
マーちゃん「すみません。指紋検査をしたいのですが」
???「なぜじゃ?」
マーちゃん「…?その声は」
???「なぜじゃと聞いているのじゃ」
マーちゃん「リリーナ様!?」
リリーナ「マーちゃんか、指紋検査をしたい理由を言うのじゃ」
マーちゃん「今ジョンの目が覚めなくなってしまったことは知っていますよね?なにか事件の匂いがしたのでジョンが寝ていた部屋にビンみたいなものがあったので調べてもらおうと思いまして」
リリーナ「なるほど、というかコムロは一緒じゃないのか?」
ノックス「今はジョンのそばにいてとても探偵ができる状況じゃないよ」
マーちゃん「だから俺が代わりに捜索しようと思ったのです」
リリーナ「…とりあえずこの書類を書くのじゃ」
差し出されたのは指紋検査申請書だった。俺はボールペンでその書類を書き殴った
マーちゃん「これでお願いします」
リリーナ「意外と字綺麗なんだな」
マーちゃん「まぁ、発注書とか書きますから…」
リリーナ「とりあえずこれで検査する。1時間位で終わるはずじゃ。妾の部屋で待っといていいぞ」
ノックス「わかった、じゃあ部屋に行こうか」
ノックスに案内されるまま、俺はリリーナ様の部屋に向かった。俺はなんだか懐かしい気分になった。
マーちゃん「ここがリリーナ様の部屋か…」
ノックス「そっか、マーちゃんは来るの初めてか」
マーちゃん「ノックスは何回も来たことがあるのか?」
ノックス「何回もっていうわけではないけど10回くらいは来たことあるよ」
マーちゃん「さすがリリーナ様の幼なじみ…」
マーちゃん「リリーナ様の部屋に来たのはいいが、なんだかソワソワするな」
ノックス「まぁ初めてだもんね」
マーちゃん「とりあえず1時間待つか」
リリーナ様の部屋を探索しながら俺は1時間待った。仕事している時の1時間は流れるようにすぎるのに、待っている時の1時間はとてつもなく長い。そう感じた。
1時間後
リリーナ「検査結果が出たぞ」
マーちゃん「反応はありましたか?」
リリーナ「あぁ、これを見てくれ」
ノックス「これは?」
リリーナ「このビンから出た指紋じゃ。これはマシナリー王国の商人マヤノというやつじゃ」
マーちゃん「マヤノ…」
リリーナ「彼はこんな見た目をしておる」
リリーナ様が見せてきたのはマヤノの写真だった。見た感じノックスに似ている。
マーちゃん「問題はこいつをどう捕らえるかだな」
リリーナ「今はティブロに出張に来ているらしいと情報が入っておる」
ノックス「ここにいるのなら話は手っ取り早いな」
マーちゃん「あぁ、あとはあいつを倒すだけだ」
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