貞子の白見さん
みーちゃん
第1話 誰かが…、後ろに…。
「貞子の白見さん」
第1話 「誰かが…、後ろに…。」
黒髪の少女: (着物姿で暗い洞窟の中へ進みながら歌う)あーれて〜…、この者生贄なるとな〜、おーそ〜…ろ〜しい〜しーにがーみ…、現れる〜…。
(黒髪の少女は洞窟の行き止まりに着く。でも、そこには大きな石に札が貼ってあった。その札には「悪霊生還」と書かれてあった…。)
黒髪の少女: (札を触る)ねぇ…、この札、なんだと思う?そりゃ知りたいよね?(不敵な微笑みで笑う)
(黒髪の少女が水色の髪色になる)
白見: (着物姿で)この札を剥がすと…、どんな幽霊でも生き返らせることができる不思議な札なんだ…。それを求めてここまで来る者は…、この世に現れるのだろうか…?
(美加のほうでは…)
美加: やばーい!遅刻しちゃう〜!!(急いで歩道を走る)
音: キーンコーンカーンコーン。(学校のチャイムがなる)
美加: うわぁ〜!?(急いで学校へ向かう)
(美加は学校へ着いたが門が閉まっていた)
美加: (閉まっている門の目の前で立ちながら)ど…どうしよう!閉まってるじゃん!これじゃ先生に怒られるじゃん…。あっ!そうだ!あの方法があるわ!(高くジャンプして門を超えて学校の中に入って急いで教室に向かう)うわぁ〜!間に合いますように!
(教室のほうでは…)
男子生徒1: (席に座りながら)あれ〜?また美加、遅刻すんじゃね?(笑う)
女子生徒1: (席に座りながら)絶対遅刻するわ!(笑う)
数気: ……。
美加: ごめんなさーい!!(勢いよく教室のドアを開ける)
女子生徒2: あっ!美加ちゃんだ!まだ先生に来てないからセーフだよ〜!
美加: よ…良かった…。間に合った…。(席に座って気を抜く)
景色川先生: (教室に入ってくる)それでは、朝の会を始めるぞ〜!
生徒達: はい!(起立する)
(私はこの学校の普通の生徒の「花坂 美加(はなざか みか)」です!私は毎日のように暮らしているのですが…、最近気になることがあるんだ…。)
(数時間後、学校の時間が終わって歩いて家へ帰ってるいる途中の道で…)
美加: よーし!今日も家に帰ったらゲームやろっかな〜!(ゆっくり歩きながら独り言を言っている)
音: コツコツ…。(美加の後ろから誰かの歩く音が聞こえる)
美加: ん?誰かいるの?(後ろを振り向く)
(美加の後ろには誰も居ない)
美加: き…気のせいかな…?(少し震えながらまた歩き出す)
(最初はただの気のせいだろうと思ってたけど…、それが毎日起こるようになってきて…、さすがにおかしいなと思った…。)
(次の日…)
(美加達は、廊下で話している)
数気: えっ?また後ろから足音が聞こえたんですか?
美加: そうなんだよね…。毎日聞こえてきてさすがに変だなと思うんだよね…。もしかしたらストーカーとか…、いやもしかして幽霊!?数気はどう思う?
数気: ん〜…、詳しいことは僕にも分からないな…。幽霊のことに詳しい人なら知ってますよ!
美加: えっ!本当!?ありがとう!
(今、私と話しているのは「島根 数気(しまね かずき)」!私の同級生で、よく話す友達で、家も隣で、この学校の中で1番関わりやすい男子!)
(美加達は「神波神社」へと向かい、巫女に話しかける)
美加: 穴佐ちゃんってこの神社の巫女さんをやってるの?
穴佐: ええ、そうよ!何かお悩み事でもあるのかな?もしあったら中へご案内してゆっくり相談してください。
(この人は「神波 穴佐(かみなみ あなさ)」!私の同級生でいつもは普通の生徒として居るんだけど夕方から夜は「神波神社」で巫女として働いている優秀な女子!)
(建物の中で…)
美加: えっと、実は最近家に帰っている途中に後ろから足音が聞こえるの…。でも振り向いたら誰も居なくて…。それが毎日続いているんだよね…。
穴佐: なるほどね…。美加ちゃんは幽霊に狙われているかもしれない…。
美加: ね…狙われてる!?どういう事!?
穴佐: とても強力な幽霊が…、美加ちゃんに取り憑こうとしているわ…。
数気: じゃあ…、どうすればいいんですか?
穴佐: とりあえず…、あの井戸には近付かないようにしてください。
美加: 「あの井戸」ってどこの井戸なの?
穴佐: 私達の学校の体育館の裏側に井戸があるの。その中に居る幽霊があなたに取り憑こうとしているのよ…。
美加: えっ…?私、体育館の裏側なんか行ったことないよ…?
穴佐: 行ったことなくても、何かと関わりがあれば取り憑かれることがあるの。
美加: な…何か関わりがあるのかな…。
数気: 井戸の中に居る幽霊ってことは「貞子」ですか?
穴佐: はい、そうです。あの噂の幽霊の名前は「白見(しらみ)」です。
美加&数気: 白見…?
美加: 聞いた事あるようなないような…。
穴佐: まぁよく聞くのが「貞子の白見さん」ですね。
美加: あっ!私その言葉知ってる!
数気: 僕も知ってます。
穴佐: 知っているなら話が早いわ!普通の貞子さんは黒髪だけど、白見さんは独特な髪の色をしているの…。それは何色だと思う?
(美加達は「貞子の白見さん」というのは何かを穴佐に教えてもらい、美加はそれをたよりに白見に近づかないように気を付けていた…。しかし…。)
白見: (空中に浮いていて)逃げたっても無駄なのになぁ〜?
次回 第2話 「噂のあの子」
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