ユニ
中菫
ユニ
○
✴︎
時計だけが正気の部屋で指先のスワイプするところをただ見てた
きのうと同じ空 ポケットの中でラムネのビー玉を握ったりね
目に刺さるキャンバスの白,白,僕の表現で傷つく人がいて
むき出しの実存たちの繁茂する坂道だけがいつでも赤い
ふらついたパースを鏡は切り裂いて/透明な嘘がこっちを見てる
僕の吐く煙とおまえの手によって抽象化されてしまう風景
制服は似合わないからこの道で乾いたミミズの数くらいわかる
HBの凶器でなぞって僕らはからだのかたちを確かめあった
中空を彷徨うみえない回虫の絡まり合い意味になる確率
予感をのせてやってくる風 日記帳めくってもめくっても草原
✴︎
○
ユニ 中菫 @_cb409
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます