第25話・2006 .04 .28(Fri)23:52『塾』

塾テストでクラス一番とったから、嬉しくって比呂にメールした。そしたら、すぐにレスが来て『すげえ。やったじゃん。おつかれ。』だって。すっげーうれしい。やっぱ一番は嬉しいよ。俺は勉強しか出来ないからさっ。だったらそこで一番とらねえとっ。


塾前に勉強したとこは、結局一個もでなくって、テストの山は外れたんだけど、日頃の復習がものを言ったよ。やっぱ積み重ねだなー。毎日少しずつでも、勉強しよ。


塾には友達が一人もいない。中学の同級生はいるんだけど、そいつら俺を無視してたやつらだし。俺のドぴんく頭をみて、相当驚いてたみたいだけど、相変わらず俺を無視してるから、こないだはじめてガンとばしてやった。


そしたら最近は、俺と目もあわせないよ。ヒソヒソと、俺に聞こえるように悪口言うことも一切ない。もうずっと仲良くはできないと思うけど、害がなきゃ俺はどうでもいいよ。


第一あそこは、平和でなくてもかまわない場所だ。俺にとっては戦いの場だし、むしろみんなに放っておいて欲しい。俺には居場所があるからな。比呂の隣という特等席がね。



さてと、本日も寝るとするか。比呂にメールしたいとこだけど、あんましつこくしてもあれだし、今夜はぐっと我慢して、明日朝イチでめーるしよ。

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