見知らぬ私の相談事
tameike23 拝啓!毒親様!
拝啓!毒親様!
私が必要なもの。
彼女は 求めていますか?
いいえ 求めていません。
形を 求めています。
空白は 求めていません。
それを証明してくれています。
彼女の鞄が、小さな上下に開く赤い冊子が、たくさんの空白の時間に鳴る写真が、
素敵な笑顔と共に教えてくれています。
埋める余白と空間が、聞かずとも私に教えてくれています。
そうだ!相談しましょう。
音しか知らぬ方々に伺ったのです。
話し合いをしましょう。
可愛いガキはおっしゃいます。
僕ならこうなるように仕向けます。
ありがとう。
それをしたことはありますか?
ありがとう。
その先の二次被害を
誰かが被るのを考えたことは?
ありがとう。
そうか!
かつて姉が私にそうしたように!
そうだ復讐だ!交代だ!
今度は私が姉にそうしよう!
それが平等だ!幸福だ!
そう思いましょうと?
可愛いガキは正解を、教えてくださいました。
素敵な知識を披露してくださり、
どうやらそれは現実が有利に運ぶ。そうです。
次の犠牲者が君になった時に
答えが分かりましょうか。
どうか正解が世界だと信じる
素敵なガキのままでいられる
そんな世界が続きますように。
相談でしたからね。
私はそう願いながら
ありがとうと微笑むことに致しました。
見知らぬ私の相談事 tameike23 拝啓!毒親様! @tameike23
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます