5決戦は放課後、学校で!
第17話
今日もまた、当番の廊下を海斗くんとほうきではいていく。
でもっ、今日は特別に急がなきゃだよっ!
なんてったって、決戦の日。
今日こそ、星たちを捕まえて宇宙に帰ってもらうんだから!
昴琉は掃除当番がないから、先生に頼まれたことやってから靴箱のところで待ってるって言ってた。
きっとポラリーももうついてるはず。
あとは私が合流すれば、星たちを探しに行かなきゃ!
ほんとにできるのかなって思ったら、足がガクガク震えててくる。
でも私たちがやるしかない。
あかりちゃんたちは今もまだぎこちない空気が流れてる。
また、誰かに乗りうつっちゃったらもっと大変なことになるはずだ。
早く平穏な毎日を返してもらうんだからね!
「梨杏、今日は早いね。何か予定でもあるの?」
てきぱきと掃除道具を片付けていたら海斗くんが驚いたような声を上げた。
確かにそうかも。
最後にチャイムが鳴ってからそんなに経っていない気がする。
昨日よりもだいぶ早い。
「え、えーっと、まあ……」
まさか、星を捕まえに行く! なんて言えないよお。
とりあえずあいまいに微笑んでおく。
海斗くんは「じゃあさっ」ってご機嫌に近づいてきた。
「外出るまで一緒に行こうよ。教室に残ってると先生に怒られちゃうし」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます