第4話
ひいじいちゃんと最後のお別れの日だよ、ってママに言われた日。
よく分からなかったけど、こくべつしき、って言うんだって。
幼稚園の園長先生みたいなお坊さんが来て、ポクポク何かを叩きながら、なんかよく分からない言葉をずっとしゃべってたよ。
そのあとね、僕は箱に入れられたひいじいちゃんに会えたんだ。
ひいじいちゃんの顔が見えたんだけど、元気だったときより細くて、なんか、ひいじいちゃんぽくなかったんだ。
でもね、最後のお別れだっていうから、お花を両手にいっぱいもって、何回も何回も入れてあげたんだ。
それでね、そのあとひいじいちゃんは運ばれて、よく分からない部屋に入れられちゃって、銀色のドアがバタンて閉められたんだ。
そのとき、みんながたくさん大きな声で泣いたんだ。
ひいじいちゃんは銀色のドアの向こうにまだいるのに、
開けたら会えるのに、
なんでみんな泣くんだろう?って、よく分からなかったんだ。
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