記憶をなくして旅に出る
@mohoumono
記憶をなくして旅に出る
ピコッピコ僕はまだ眠っていてピンポンと
アラームがこだまして心臓がうなされる
ひかりさすゆらめく影がそこにいて
波のようだが確と笑っていた
めをひらく眩しさに目が眩む
見知らぬ白天井に黒のプラネタリウム
めをとじて、頭を抱える。口を開く
名前を見ても記憶を拾えずに
手記を見る 日々が連なり えも連なり
記憶を拾いに旅に出よう
息は白く 古びたベンチに 空っ風
白い記憶は 吹き飛ばされて
息は色づきネモフィラの丘に春三番
淡い記憶に抱き包まれて
息は透けて 古びたベンチに いなさふき
透けた記憶に 覗き込まれて
息は乱れて 全て吹き飛ばせ 青嵐
拾った記憶よ 吹き飛んでゆけ
息は整い 君と飛んでった 風は止む
翼をもがれて ただ立ち尽くす
記憶をなくして旅に出る @mohoumono
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます