STORY1.8 -選択の時-

俺は応じるか迷った。

このまま楽になれるのならそれもいいと

思ってしまう自分がいる。

あの男が憎い、なぜ貢献してきた自分が

辞めなければいけないんだ、破滅させたい。

復讐したいと思う自分もいる。

いや、そんな事をしても何にもならない

と思う自分もいる.

もう、俺はぐちゃぐちゃだった。

この時初めて、栞に会いたい、話をしたい

と思った自分があった。

「さあ、早く応じた方が良い。

 このまま帰すこともできるが、

 あんたはそれを望まないだろう。

 さあ、早く選ぶが吉だ。

 まあ、選択は強制されている時点で、 

 選択とは呼べないがな.」

少女は低く笑う。

まるで人の愚かさを愉しむかのように。

無邪気な幼子のようでありながら

老獪な老婆のようでもある。


<<エンディング分岐>>

A. 少女の言う通り、取締役を破滅させる。

 もしくは、安らかに逝く。

B. 栞に会いたい。

C. このまま帰る。

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