被疑死事件に関する捜査報告書
【捜査資料】
<東京都中野署刑事課 資料番号:N-23-1045>
被疑死事件に関する捜査報告書(最終)
・件名
中野区東中野3丁目における急性薬物中毒による女性死亡事案について
(2023年12月14日発生)
・概要
2023年12月14日、東京都中野区東中野3丁目・Aマンション803号室にて、住人である高城真理(たかぎ・まり、当時46歳)が浴室内にて死亡しているのを、夫である高城祐一(たかぎ・ゆういち、当時50歳、精神科医)が発見・通報した。
当初は事故死または自殺の可能性があるとされていたが、司法解剖の結果、体内から致死量を超えるジアゼパム(向精神薬)の成分が検出されたため、事件性を含めて捜査を開始した。
・主な捜査経過
夫・高城祐一は「就寝中に目を覚ましたところ、浴室の電気がついていたため確認に行ったら倒れていた」と説明。
自宅にあった薬剤は、高城祐一のクリニックで処方されていたものと一致。
高城真理が服用していた処方薬の量は通常の約10倍。本人の意思による過剰摂取とは考えにくい量。
過去のメールや日記などから、夫婦間に何らかのトラブルが発生していた形跡あり。高城真理が「最近、夫の目が怖い」と友人に漏らしていた記録もある。
現場に乱れた様子はなく、浴室外に薬瓶なども発見されず。口腔内からは溶け残った薬剤の粉末が確認された。
高城祐一の指紋が、薬瓶および粉末の付着したコップから検出。
・捜査上の懸念事項
高城祐一は精神科医としての立場を利用し、正当な処方の範囲で薬物を入手・蓄積していた可能性がある。
ただし、直接的に「薬物を服用させた」ことを証明する証拠は得られず、防犯カメラや録音記録もなし。
本人は一貫して関与を否認。「妻は不安定なところがあり、過剰摂取も考えられる」と主張。
・結論
上記の状況証拠および供述を総合しても、刑事訴追に耐えうる直接証拠が得られなかったことから、本件については不起訴相当とし、2024年3月10日付で捜査を終結した。
なお、同人物については将来的な再犯のおそれを否定できないとの刑事課内意見が付されており、情報を生活安全課および地域警邏班と共有済。
【作成年月日】2024年3月12日
【作成者】中野警察署刑事課・被疑者死調査班 巡査部長:川嶋正人
【備考】本資料は内部用途に限り、外部への持ち出し・複写を禁ずる。
診察室にいた声 さかもと @sakamoto_777
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