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ぶりぃりりーぶりりりりぃーー
それから月日は流れ、うんこが煙草の味を覚え始めたある日のこと。
うんこは、最近この町がひどく無臭なことに気づきました。
そうです、汲み取り便所の収集車がやってきていないのです。
この町で汲み取り式なのはただ一棟、ダイベンべンだけ。
「どうせ国から金でも積まれて水洗トイレにでもしたのだろう、意志の弱いメンヘラだ」とうんこは思いました。
うんこがいつもの道をクソクソと歩いていると、
「た、大変だ。ダイベンベンが! ダイベンべんがぁ!」
と、目の前から老人がやってきました。
いつも姑息な値段で野菜を売っているおじいさんです。
「あの臭い奴がどうかしたの?」とうんこは言いました。
「とにかくこっちに来てくれ!」
と、ラグビー選手よろしくうんこを小脇に抱え、おじいさんはダイベンベンのもとに連れていきました。
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