春の風の高校に部はありける。
八坂卯野 (旧鈴ノ木 鈴ノ子)
第1話
汝は、欲するや、されば、書店にて求めん。
いや、別に電子媒体でも良いと思う、けれども、けれども、神媒体(文字通り)でのお目通しを私としては伏してお願いしたい。
時代が、そう、時代が、きっと汝に囁くであろう。
時は昭和の話である、もちろん、連載も昭和の話である。だから、必然的に昭和の話であって、空気感もそれに等しい。
だが、一たび、それを手にしたならば、汝はその斬新さに、胸を焦がすであろう。
世代間の峡谷など、下駄でひょいと飛び越える如くに、芯すらも残さぬほどのササニシキ的な香りと優しさに包まれる。
きっとであることを申し添えておく。
さて、部活動と言うものは、その青春の中に消えてゆくものである。
現代社会で何ら通ずるものが、あるかもしれないし、ないかもしれない。けれども、卒後もその部活動を愛して止まぬ近世と遠世の諸先輩方がOBとして通い、過去を封じ、機械仕掛けのある男が主人公となって、現有部員達と共に勇ましく… 、うん、進みゆく姿にありとあらゆる万感の思いを宿すことであろう。
作品は映像ともなった。
現在では各自が信ずる聖典を元に、正史を辿る行が全国各地で盛んである。
無論、否定ではない、肯定である。
大いにやって戴きたい。
恐らくではあるが、その聖地巡礼の先陣を切りたるは、かの映像作品である。
そして、端を発した諸問題を勇気ある有志諸氏が解決し、長く続く行事が行われているのを、他の作品では、少なくとも私の中では存じ上げない。
存じ上げないので、お許しいただきたい。
作品名を記さぬのは、探す楽しみを得てほしいからである。
求めよ、されば、お伝えせん、では、面白みがない。
求めよ、されば、情報海に漕ぎ出でん、である。
大丈夫、きっと手にすることができるだろう、あの素晴らしい大先生がお書きになられた作品なのだ。
すぐに手にすることができるはずである。
日本国有鉄道、飯田線、田切駅にて、これを記す。
どうか、誰かの心に響きますように。
春の風の高校に部はありける。 八坂卯野 (旧鈴ノ木 鈴ノ子) @suzunokisuzunoki
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