3話 配信までに

「3期生のデビューにカンパーイ!」


そう仕切っているのは立川さんだ。


小林さんのマンションの隣に住んでいて、学生の頃からの友人らしい。


「ぷはぁー、やっぱりレモンサワーはうめぇな」


「ちょっともう酔い初めたんじゃないの?」


「いつも飲んでるけど、それでも美味いんだよ」


小林さんがお酒をもう半分飲んで若干酔い初めてる気がする。


「肉焼いちゃいますね」


そう言って日暮さんが肉を焼き網の上にどんどん肉を焼き初めている。


「あーあ早く学校始まらないかな」


「あれ?雨宮って学生なの?」


「そうなんですよ。後3日ぐらいで学校が始まるんで早く学校に行きたくって」


ほんとは話の話題がないから、話をしてるだけなんだけど。


「ちなみに何処の学校なの?」


「私立夕玲高校ってとこです。」


「えっ!私も同じだ!」


「そうなんですか!良かった〜まだ顔見知りがいて─」

─────


「ぐぅー」


俺がそんな事を日暮さんと話をしていると、隣からいびきが聞こえてきた。


「ちょっと小林さん起きてください」


「ぐぅー」


「だめだ。完全に寝てる。」


「仕方ないわね。」


立川さんが小林さんの耳もとに近付き囁いた。


「雑魚サルちゃーん♡早く起きて〜起きなきゃキスするわよ〜」


そう立川さんが囁くと小林さんがビクビクしながら目を覚ました。


「なんで同期が近くにいるのにそう云うことをするんだよ」


「だってそうしなきゃ起きないじゃない」


「今のでちょっとムラムラして───」

「エッチなのはダメー」


日暮さんがいきなり叫んだ。


「ちょっ、いきなりどうしたんだよ」


「他の人もいるんだよ」


「だっていきなりエッチ事を立川さんがしたから…」


「あれってそんなエロかった?」


「そんなことないと思うけど」


日暮さんは勝手にあれがエッチなことだと思って叫んだんだな。あの行為はそんなエッチなことなのかは、分からないけどね。


「ごめんなさい」


「いいよ私達もごめんね」


「じゃあそろそろ会計する?」


「そうしましょ」


そのまま帰宅になり立川さんと小林さんは歩いて帰るため駅で別れたため私と日暮さんで電車で帰ることになった。


「今日は楽しかったね」


「今日はありがとうございました。」


「いえいえこちらこそ」


なんか基本的には普通の人なんだけどな


「また一緒にご飯行きましょうね」


「今度は2人で行っちゃう?」


「いいですね」


こんな談笑を続けていたら急に学校の話題について聞かれた。


「雨宮さんは学校でもこんな感じなんだろうなー」


そんなことないです。元々男なので練習した喋りかたで喋っているだけです。


「そんな事ないよ〜、陰キャと陽キャの間だよ」


「良かった〜、私は陰キャだから陽キャだったらどうしようかと思いました。」


「私は陰キャで何が悪いのか分からないけど」


「そうですよね、陰キャでも悪くないですよね」


「あっ、私ここの駅だから降りるね。」


「じゃあ今度は学校で会いましょう」


「じゃあね〜」


ふぅ、ほんと慣れないことするのは疲れるわ。

空いてる時間で練習しておいて良かった〜

俺は女子が何をエロいとするかが分かんないから後で妹に聞くとしよう。


「ただいま」


家の中は妹が居ないため静まり返っている。


「そうだった。今日は妹は帰って来ないんだ。」


俺は話相手が居ない為自分の部屋でもう寝ることにした。明明後日にはもう初配信だけど、もう眠いから後のことは明日の俺に任せてじゃあおやすみ。


次の日俺は妹からの電話で目が覚めた。


なんで6時から電話掛けんだよ。頭おかしいんじゃないか?


「もしもし、何の用?」


どうせロクでもないことだと分かってるけどさ。


「もしもし、今から家を出れる?」


「なんでだよ!まだ朝の6時だぞ。今ので起きたに決まってるだろ!」


「お兄ちゃんの推しが隣にいるって言われても?」


「場所を言え。すぐ家を出るから」


「場所は────」


「なんだよ。結局迎えに来て欲しかっただけじゃないか。」

「でも、お兄ちゃんの推しに会えたじゃん。それも生で」


「俺はオタクの位置で会話したかったんだよ。生で見たかった訳じゃない!」


「ほらお兄ちゃん学校着いたよ」


「お前も降りろよ」


今日から学校が始まるから早く行かなきゃ行けないのに妹に呼ばれたから母の執事に車を出して貰った

妹が制服持って行ってくれて良かったけど、なかったら取りに帰らなきゃ行けなくて遅刻するとこだった。


「ありがとうごさいました。執事さん」


軽く会釈して執事さんは去って行った


「着替え間に合って良かったな」


「そりゃ間に合うよ、待ち時間2時間あったんだから」


眠いのに無理やり来た俺は寝ていたがどっかでトイレに行ったのだろうか?


「緊張するな、性別が変わってからから初めての学校だから。」


「大丈夫、1年間学校サボってた私が保証する。」


「信用出来ね〜」


妹は嫌な事が合って1年間だけ学校に行かなかったからずっとダラダラして配信して、家事はなんにもしなかったからずっとつい最近俺は怒ってそろそろ学校行かなきゃ家事しないからなと脅した結果渋々学校行くことになった。


「眠いな〜」


「結局何時までお前は起きてたんだよ?」


「えっとね1時30分ぐらいかな」


「そんな時間に寝るからだろ、もっと早く寝れば良かったのに」


「お兄ちゃん時間見て見て」


「ん?」

時間を見ると入学式が始まる5分前だった。

「やべぇよ、急がなきゃ」


「ちょっとお兄ちゃん待ってよ〜」


妹のことを振り切って俺は一人入学式会場に着いた。


あっぶねぇ、何とか間に合った。妹は多分間に合うだろうし、先に席に座っちゃおう。


─────

「やっと入学式終わったー」


「今日はこのまま終わるからまだ良いけど明日からは授業が始まるからめんどくせぇな」


「お兄ちゃんは明日は初配信何だから、今日の内に用意しときなよ」


「妹にもこんなこと言われるとは…」


そう明日は初配信の日の為俺は学校をズル休みすることに、いや休まなくてもいいんだけど俺が行きたくないから休むんだけど


「そんな事話してたらもう家着いちゃったし」


「はぁ仕方ないし明日の配信の用意でもするか〜」




[あとがき]

昨日は出せなくてすみませんでした。

一応木曜日更新ということになりますが遅れたりするのでそこは黙認して頂けると助かります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る