第2話 この長い長い下り坂を

あの事がわかってから

長い長い下り坂を

目を瞑って自転車で駆け降りる気持ちだった


この先に明るい事なんて起きない

これからどんな痛みが襲ってくるのかもわからない


そして心はすでに修復不能な程に

傷ついている


周りの幸せな物をみる事に耐えられなくて

目を閉じたのかもしれない


それなら

できるだけ自分を守ろうと

目を瞑った事を

よくやったなと

言ってもいいのかな

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